Yandexがカザフスタンで新しいクラウドリージョンを開始
昨年、ロシアのアベイラビリティゾーンを廃止
Yandexは、中央アジアとロシアのビジネス向けに、カザフスタンで新たなクラウドリージョンを立ち上げました。
同社は2018年に、ロシアにリージョンを設け、クラウドプラットフォームを初めてローンチしました。現在は、カザフスタンのカラガンダで2つ目のクラウドリージョンを提供しています。
Yandexによると、今回の開設はカザフスタンにおける Yandex Cloudの長期的な開発戦略の一環です。カザフスタンのサーバーインフラは、アスタナとアルマトイにある Yandexの2つのオフィスの間にあるデータセンターに設置されています。
また、Yandex SpeechKit serviceはカザフ語とウズベク語で動作し、現地通貨で利用可能です。
Yandex Cloudによると、Kolesa Group、HR Messenger、Bukhta、Demetra、Technodomといったカザフスタンの企業はすでにYandexのクラウドサービスを利用しているとのことです。
カザフスタンにおけるYandex Cloudの責任者であるArystan Dzholdasbekovは、次のように述べています。「ここ数年、カザフスタンにおけるクラウド技術への需要は急速に高まっています。現地のデータセンターを基盤としたクラウドプラットフォームの立ち上げは、カザフスタンと中央アジアのユーザーにより近づくための新たな一歩です。」
「カザフスタンでクラウドリージョンを提供することは、同国のIT投資機会を強化することになります。」
同社はすでに74のカザフスタン企業に対し、1億6000万テンゲ(3億5600万ドル)以上に相当するクラウドインフラのための助成金を交付したようです。
Yandex Cloudは昨年8月、ロシアのクラウドリージョンにあるアベイラビリティゾーンの1つを廃止しました。
Yandexの持株会社である Yandex Cloud NVは、技術的な拠点をオランダに置き、株主の大半は西欧を拠点としています。他方、同社にはロシアとのつながりも残っており、以前は「ロシアの Google」と呼ばれていました。
Yandexはウクライナ戦争が始まって以来、ロシアからの撤退戦略を模索しています。今年初めには、ロシアの資産を52億ドルで売却しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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