Xeroxが古いデータセンターのワークロードをMicrosoft Azureに移行

Tata Consultancy Servicesが移行を支援

Xeroxは、マイクロソフトのAzure cloudに、ワークロードを移行する予定です。

6月21日に発表されたところによると、アメリカの印刷・デジタル製品プロバイダーであるXeroxは、Tata Consultancy Services(TCS)の支援を受け、クラウドへの移行を開始するとのことです。

TCSはXeroxの技術サービスを統合し、Xeroxの複雑な古いデータセンターから、Azure パブリッククラウドへのワークロード移行を支援する予定です。

Xeroxの現在のデータセンターに関する情報は、ほとんど共有されておらず、これがデータセンターからの、完全撤退を意味するのかどうかも不明です。DCDは同社に問い合わせました。

移行後、同社はクラウドベースのERPプラットフォームを導入し、業務に人工知能(AI)などの技術を、利用できるようになります。

TCSは、AIエンタープライズ・プラットフォームの構築を含め、Xeroxのクラウドファースト・オペレーティング・モデルを開発する予定です。

XeroxのTino Lancellotti CIOは、次のように述べています。 「このデジタルトランスフォーメーション・イニシアチブは、顧客の体験を変革しながら、地理的、提供物、業務上のフットプリントを簡素化するために、当社のオペレーティングモデルを改革するための重要なイネーブラーです。TCSは、当社内でも業界全体でも実績があり、このような複雑なプログラムを実現するのに適したパートナーであると確信しています。」

同社は、2023年に自社のITにクラウドファーストのアプローチを選択することを、初めて発表しました。

TCSの北米担当プレジデント、Amit Bajajは、次のように述べました。「Xeroxのリインベンションは、100年の歴史を持つ組織が、よりシンプルで俊敏なテクノロジー主導の企業へと、急速に変貌を遂げ、顧客により良いサービスを、提供できるという信念に基づく大胆な取り組みです。」

同氏は、さらに続けました。「GenAIは、企業変革の次のS字カーブを促進するものであり、Xeroxのようなアメリカ産業界の伝説的企業と提携し、ユースケースを超えてこの画期的なテクノロジーの約束を、企業規模で実現できることを誇りに思います。」

Xeroxは2010年に、Affiliated Computer Serviceを買収し、ITサービスを追加しました。2016年これらの事業は、Conduentという新しい上場企業に分離されました。

同社は2016年の文書で、カナダに2か所、ヨーロッパに4か所、米国に2か所の計8か所のマネージド・データセンターを所有していると主張しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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