Silicaを開発したマイクロソフトの研究チームが、AIと機械学習で「ホットストレージの再考」を目指す
アーカイブの枠を超え、新たなストレージを模索する初期段階の取り組み
Microsoft Research Cambridgeが、「次世代のクラウドストレージシステムの発明と試作 」を開始しました。
同グループは以前、「Project Silica」を開発したことがあります。Silicaは1万年の保存可能で、レーザーで内接されたガラスのアーカイブデータストレージシステムです。
未発表の求人情報によると、研究グループは「現在、単なるアーカイブストレージにとどまらず、『よりホットな 』データに目を向けている」とのことです。
さらに、以下のように続いています。「機械学習/AIにおける最近の進歩は、材料発見、科学シミュレーション、信号処理、そしてそれ以上の分野を含む多くの分野で、可能なことの範囲を根本的に変えました。」
「私たちは、このような最近の進歩を踏まえ、電力に制約のあるデータセンターの時代において、オンラインクラウドデータ用のストレージデバイスはどうあるべきかを再考しています。低コストで持続可能なストレージに対する需要とニーズが、かつてないほど高まっているのです。」
その一環として、同研究グループは、スタックのさらに下にある「メディアのレイヤーで、情報がどのように書き込まれ、どのように読み出されるかを革新する 」ことに取り組んでいるとのことです。
このプロジェクトでは、物理レベルの変化が、主要な測定基準に対するストレージシステムレベルの影響にどのように反映されるかを迅速に評価するために、「新しい研究方法を考案する」必要があるとのことです。クリーンスレートシステム設計には、ワークロードの特性化、スケジューリング、データ配置、エラー/消去といった、ストレージ研究の「伝統的な」分野への取り組みも含まれます。
DCDは今年初め、Project Silicaと、長期アーカイブストレージに革命を起こそうとするマイクロソフトの取り組みについて幅広く紹介しました。商用化はまだされていませんが、Microsoft Azure上で展開される予定です。
プロジェクトリーダーのRichard Blackは以前、マイクロソフトの取り組みである「Pelican」に携わっていました。これは、可能な限り低価格のハードディスクドライブストレージアレイを作ろうとするプロジェクトでした。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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