Yondrがドイツ・フランクフルト郊外に初の20MWデータセンターキャンパスを開設
フル稼働時には40MWのデータセンターを提供
Yondr Groupは、フランクフルトの南、ビショフスハイムでデータセンタープロジェクトの最初の20MWを開始しました。
この計画は2021年末に初めて発表され、今回で4フェーズのうち2フェーズが完了したことになります。フル稼働時には、40MWのIT容量を提供することになります。
施設の仕様や完成予定日は明らかにされていません。
Yondrによると、ビショフスハイムの施設はドイツのエネルギー効率法(EnEfG)に準拠し、施設の電力消費の50%に再生可能エネルギーを使用するとのことです。
建物の屋根には太陽光発電設備が設置され、壁には緑化が施されているほか、電気自動車の充電ポイントも設置されています。
YondrのEMEA設計・建設担当VPであるPeter Hillは、次のように述べました。「このデータセンターは、卓越したレジリエンスを提供すると同時に、持続可能性と運用効率などのお客様の目標を達成するために建設されました。フランクフルトで初のRFSマイルストーンを達成し、Yondrにとって多忙な1年となりました。」
また、Yondrの開発ディレクターのAilish McDonnellは、次のようにコメントしました。「フランクフルトがFLAP市場において重要な拠点であるという評価に貢献できることを誇りに思います。このデータセンターは、ドイツ市場でさらに拡大し、投資していくことへの当社の意欲を反映したものです。Yondrは、イノベーションを推進し、国の進化するニーズに対応する最先端の持続可能なデータセンターを提供するために、地元の関係者と提携を続けていくことを非常に楽しみにしています。」
今年初め、同社はロンドンにある100MW超のキャンパスで最初の施設を完成させました。現在2棟目を建設中で、3棟目も地元計画当局の承認を得ています。
また、マレーシアのジョホールでもデータセンターを開発中で、先月にはバージニア州北部のラウドン郡にある336MWのキャンパスで最初の施設を稼働させました。
2024年10月、DigitalBridge Groupは自社の管理投資ファンドの1つを通じてYondrを買収すると発表しました。買収は2025年初頭に完了する予定です。
Yondrはロンドンに本社を構え、以前は一棟投資オフィスのCathexis、Apollo Global Management、Mubadalaにより所有されていました。
ビショフスハイムはフランクフルトのすぐ南に位置し、Digital Realty、Iron Mountain、CyrusOne、NTT、Green Mountain、Global Switch、Colt、Cogent、Vantage、Stack、EdgeConneX、Lumen、Kyndryl、Telehouseなど、多くの事業者が拠点を置いています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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