ユビタス、日本でのGPUデータセンター拡張を目指し、東大IPCより資金調達

GPUクラウド企業の株式会社ユビタスは、東京大学の投資部門である東京大学協創プラットフォームから資金提供を受けました。

取引条件や投資額については明らかにされていません。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)は東京大学のベンチャー投資部門です。ユビタス社は同大学と継続的な関係を持ち、日本市場に最適化されたLLMを開発しています。

ユビタスは今回の資金調達により、日本におけるGPUクラウドおよびデータセンター事業を拡大し、ペタバイトスケールのワークロードに対応できるようにします。データセンターでは、Nvidia Blackwell GPUもホストされます。

同社によると、日本は米国と比較して産業用電力料金が高く、大規模なGPUデータセンターの設置にはスペースの制約があります。そのため、ユビタスは持続可能性とコスト効率の向上を実現する、エネルギー効率の高い施設設計を目指しています。さらに、データセンター資産を管理する特別目的会社(SPV)の設立も検討しています。

ユビタスは現在、日本で東京と大阪の2ヶ所でデータセンターを運営しています。2024年10月、ユビタスが日本の原子力発電所の近くにデータセンターの建設を検討しているとの報道がありました。ウェスリー・クオCEOによると、同社は新しいデータセンター用に当初2-3MWの電力を探しており、最大50MWまで拡張できる可能性があるといいます。

2012年に設立されたユビタスは、クラウドとAIサービスに特化し、東京に本社を置いています。同社は当初、クラウド・ゲーミング・ソリューションに注力していましたが、2024年にはAIにも注力するようになりました。

ユビタスは Foxlink 社と提携し、台湾の台北にスーパーコンピューターUbilink.AI Co. Ltd.(台湾・台北にあるスーパーコンピュータ)を設立し、Top500の2024年11月リストで31位にランクインしました。

同社はまた、Amazon Web Services、Google Cloud、Azureなどのクラウドサービスプロバイダーと提携し、顧客に高度なGPUリソースへのアクセスを提供しており、Nvidia Connectプログラムのメンバーでもあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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