GoogleとShellがオランダで、リパワー型洋上風力発電所のPPAを締結

Googleは、オランダのエグモンドアンゼー沖にある108MWのShell NoordzeeWind洋上風力発電所の全容量について、Shellと電力購入契約(PPA)を締結しました。

このPPAは、同施設のリパワリングを促進し、その寿命を少なくとも4年間延長するものです。両社によると、このPPAによってShellは許可の延長を追求し、アップグレードに投資することが可能になります。企業によるPPAで稼働中の風力発電所の寿命が延びた例は、これが初めてだと両社は発表しています。

NoordzeeWindは、2007年に稼働したオランダ初の稼働中の風力発電所です。PPAに基づき、この風力発電所は2031年まで運転を継続する予定です。

このプロジェクトはもともと、VattenfallとShellの合弁事業の一部として開発されました。Shellは2021年3月にプロジェクトの全権を取得しました。

Googleによると、同社は現在、PPAを通じてオランダで1GW以上のクリーンエネルギー発電を支援しています。昨年2月には、オランダの2つの洋上風力発電所から478MWを購入することに合意し、検索大手はこれまでで最大の洋上風力発電契約に調印しました。

このPPAにより、Googleはオランダ沖に建設中のHollandse Kust Noord Wind Farm Zone Site VとHollandse Kust West Site VIの風力発電所から電力を購入することになります。これらのジョイントベンチャーは、Shellとオランダのエネルギー会社Enecoによって所有されています。

これに先立つ2023年4月、Googleは複数の近海風力発電所から153MWを調達する10年間のPPAをEnecoと締結しました。

Googleは現在、オランダ市場で2つのデータセンターを稼働させており、2018年にオープンしたEemshavenと、2020年にアムステルダムのすぐ北にあるミデンメールにオープンしました。

昨年4月には、オランダのウェストポールトにもう1つのデータセンターを建設しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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