AWSの南アフリカの10MWソーラーファームが稼働開始

南アフリカ、ケープタウンのAWSデータセンターに電力を供給する太陽光発電所が稼働を開始しました。

この10MWの太陽光発電所は、北ケープ州の20ヘクタールの敷地に24,000枚の二面性太陽電池モジュールを設置しています。

「アマゾンは、世界中の政府や電力会社と協力し、より多くの再生可能エネルギープロジェクトのオンライン化支援をコミットしている。鉱物・エネルギー省、南アフリカ国家エネルギー調整局(Nersa)、Eskomと協力し、南アフリカにおける再生可能エネルギー発電の新たなモデルの実現に向けて支援していけることを我々は光栄に思う」AWS Energyのディレクターを務めるNat Sahlstromはこのように述べています。

AWSは、昨年末にこの南アフリカでの太陽光発電プロジェクトの計画を発表しました。尚、現地企業のSola Groupがプロジェクトの開発を担当し、太陽光発電施設の建設、所有、運営を行うとしています。

アマゾンは、2004年に南アフリカに開発センターを設置して以降、2015年にヨハネスブルグにAWSオフィスを設置しました。その後AWSは、2018年にケープタウンに南アフリカ初のクラウドリージョンの開設を発表し、昨年正式にスタートしました。

 ITWebによると、Sola Groupは黒人女性が過半数を占める南アフリカの企業であるとのことです。

「歴史的に見て、黒人女性はインフラ、農業、公共事業の所有者として非常に軽視されている」と、このプロジェクトに投資するMahlako Financial Servicesの共同設立者兼エグゼクティブ・ディレクターのMeta Mhlarhiは述べています。

「黒人の投資を可能にするエネルギープロジェクトは、再生可能エネルギーへの公正な移行への最も確実な方法である」

アマゾンは、アメリカとヨーロッパにおいて、再生可能エネルギー購入量で最大の企業であり、全世界の232のプロジェクトで10GWを超える再生可能エネルギーへの投資を行っています。ちなみに先週、アマゾン初の風力発電プロジェクトがスコットランドで稼動を開始しました。

一方、マイクロソフトは、過去12ヶ月間に35件以上の個別案件を含む10カ国で約5.8GWの再生可能エネルギーの新規購入契約を締結し、全世界で合計7.8GW相当の案件を締結したと最近発表しました。また、グーグルは合計で5.5GW以上のPPAを締結しており、フェイスブックは18の州と5カ国で6GW以上の風力・太陽光発電の契約を結んでいると述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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