サムスンC&TとCMC、ホーチミンに10億ドルのデータセンターを建設する旨の覚書

サムスンC&TとベトナムのCMCは火曜日、ホーチミンにハイパースケールデータセンタープロジェクト(CMCハイパースケールDC)を建設する旨の覚書(MOU)を締結しました。CMCのプレスリリースによると、総投資額は約10億ドルに上るとのことです。このプロジェクトはホーチミンのハイテクパークに建設され、2フェーズに分けて実施されます。第1フェーズでは30MWの容量で総投資額2億5,000万ドル、第2フェーズでは100MWを超える容量となります。

MOUに基づき、サムスンC&Tは、国際的なUptimeTier III+Tier IV基準に準拠したデータセンターに投資・建設を行い、その専門知識と技術、そしてグローバルなパートナーネットワークをCMCと共有することになります。この合意は、ソウルで開催されたベトナム・韓国経済フォーラムにおいて、韓国のキム・ミンソク首相、ベトナムのTô Lâm書記長、および両国の高官立ち会いのもと締結されました。

CMCの会長兼執行会長であるNguyễn Trung Chínhは、次のようにコメントしました。「サムスンC&Tとの提携は、技術と投資の面だけでなく、CMCのAI-XおよびGo Globalの取り組みにおける戦略的なマイルストーンでもあります。これは、この地域における規模と水準の面で先駆的なデジタルインフラプロジェクトとなり、ベトナムをアジア太平洋地域のデータおよびAIのハブとするために直接貢献するでしょう。」

声明によると、予定されている施設は、AI-as-a-Service、クラウドインフラ、ビッグデータ、サイバーセキュリティなどの先進技術を統合し、XGS-PON、SD-WAN、SASE、800G DWDM 技術を採用して超高速帯域幅と超低遅延を実現するとともに、デジタルツインシステムも導入するとのことです。

サムスンC&Tはサムスングループの一員で、インフラデータセンター、再生可能エネルギープロジェクトに特化し、現在デジタルインフラ、グリーンエネルギー、次世代データセンター分野で積極的に拡大を進めています。CMCはベトナム最大級のテクノロジー企業のひとつです。

CMCは、他にも14の覚書を締結しました。これらの覚書は、AI、GDC(グローバルデリバリーセンター)、ハイパースケールDC、AIサービス、人材育成分野から3つのテクノロジー企業、そして11の主要な韓国大学・教育機関と結ばれました。今回のフォーラムは、ベトナム財務省、韓国産業通商資源部(MOTIE)、および韓国駐在ベトナム大使館が共同で主催し、Tô Lâm書記長の国賓訪問を記念して開催されました。

W.Media ( Jan Yong 記者)より抄訳・転載

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