AWS、タイのクラウドインフラに50億ドル投資へ

Amazon.comのクラウドコンピューティング子会社Amazon Web Services(AWS)は、今後15年間でタイに50億ドルを投資し、同国でのインフラを強化する計画です。

AWSのクラウドプラットフォームでは、ストレージ、ロボティクス、人工知能など200以上のサービスが提供されています。そして先月、メキシコに現地ハブを設置して顧客向けの帯域を拡大する計画を発表する一方、アラブ首長国連邦(UAE)にも初のクラウドデータセンターを開設しています。

AWSの声明によると、現在、タイでの投資計画には、データセンターの設立や現地企業からの商品・サービスの獲得が含まれています。また、エンドユーザーへのサービス向上と地域の顧客を支援するため、バンコクにインフラハブを設立する意向もあるようです。

タイの副首相であるSupattanapong Punmeechaow氏によると、AWSがタイにデータセンターを設立する計画は、より多くの企業に高度なクラウドコンピューティングサービスを開放し、価値ベースのデジタル経済を発展させるタイのThailand4.0イニシアチブを支援する重要な進展であるとしています。

AWSは2020年以降、バンコクに10カ所のAmazon Cloudfrontエッジロケーションを導入しています。エッジロケーションは、ユーザーへのデータ、動画、アプリケーションの高速配信をサポートします。

タイでは、クラウドコンピューティングの利用が急速に拡大しています。同国は、多くの優秀なIT人材、良好なビジネス環境、堅牢なインフラストラクチャの恩恵を受けています。

さらに、クラウドコンピューティングとその需要に関連した調査によると、2021年の世界のクラウドコンピューティング市場規模は1億5863万4700ドルとなり、予測期間中にCAGR 18.86%で拡大し、2027年には4億4783万2800ドルに達すると予想されています。



W.Media(Hazel)より抄訳・転載



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