クラウドベンダーの覇権争い – Googleもインドネシアにリージョン開設
Googleは、インドネシアで新しいGoogleクラウドサービスのリージョンを開設すると発表しました。この発表は、先週ジャカルタで開催されたGoogleクラウドサミットで、2,500人以上の出席者の前で行われました。
発表の際に使用されたスライド情報によると、新しいGoogle Cloud Platform(GCP) リージョン は3つの ゾーン で構成されることになり、既に設定されているムンバイ、シンガポール、台湾、シドニー、東京と、今後の開設が予定されている大阪と香港に続いて、アジア太平洋地域で8番目のリージョンとなる予定です。
APACでの覇権争い
新たなデータセンターの新設によって、インドネシアのGoogleの顧客はデータアクセスへの レイテンシ が無くなったり、より高いパフォーマンスでクラウドサービスを利用できるようになると期待されています。
Google Cloudのアジア太平洋マネージングディレクター、リック・ハーシュマン氏は
「Google Cloudは、インドネシアのGoogle cloud platformユーザーがより快適にデジタルエコノミーへと参入できるためのサービスを提供します。我々は、成長し続けるインドネシアのビジネスを支えるために、必要なインフラストラクチャへ長期的な投資をしています。新しいリージョンに拡大することで、より高いパフォーマンスをユーザーへと提供します。これまでもインドネシアへのリージョン開設を求める声はあり、やっと実現できることを嬉しく思います。」
と語りました。
また、Googleは近海で海底ケーブルの敷設を進めており、ハーシュマン氏は、この海底ケーブルが導入されることによってシンガポール、インドネシア、オーストラリア間のコネクティビティが改善されることを指摘しています。
東南アジアでは、 パブリッククラウド サービスでのトップシェアを巡る戦いが過熱しています。2億5,000万人を超える人口と、急速なデジタル化により、インドネシアが魅力的な市場であることは間違いありません。
実際にAmazonは、インドネシアでのAWSサービスの立ち上げを9月に発表しています。また、Alibabaは2018年初めからインドネシアでAlibaba Cloudの提供に向けたデータセンターを構えており、好調なスタートを切っています。
– Data Center Dynamics
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