マイクロソフト、スペインでクラウドとAIインフラに21億ドル投資
ドイツでの同様の投資に続く
マイクロソフトは、今後2年間でスペインにおけるクラウド・コンピューティングと人工知能(AI)インフラに21億ドルを投資することを約束しました。
この投資計画は、スペインのペドロ・サンチェス首相との会談後、マイクロソフトのBrad Smith副会長兼社長がXへの投稿を通じて発表しました。
「今後2年間でスペインにおけるAIとクラウドのインフラを21億ドル拡大することを発表できて感激しています 」とSmithは述べました。「我々の投資は単なるデータセンターの建設にとどまらず、スペインとその安全、そして政府、企業、人々の発展とデジタルトランスフォーメーションに対する我々の37年にわたるコミットメントの証です。」
さらにサンチェス首相は、「さらに、我々はサイバーセキュリティを強化し、行政における人工知能を促進するための協力の機会を分析しました。デジタルトランスフォーメーションの課題に成功裏に立ち向かうためには、官民の協力が不可欠です。」
マイクロソフトは、バルセロナに人工知能、機械学習、ディープラーニングに特化した2021年の研究開発ハブを設置し、スペインのAIに投資したことがあります。
同社は2020年初頭にスペインのAzureクラウドリージョンの計画を初めて発表しており、同リージョンに進出する大手プロバイダーの最後となります。同社は現在、マドリードとアラゴンリージョンにデータセンターを開発しています。
前者は2023年1月に確認されたとおり、Ferrovialによって建設される予定です。マイクロソフトは最終的にマドリードで3つのデータセンターを運営する計画です。
2023年10月に発表されたアラゴン地方のデータセンター開発は、サラゴサ市周辺の3カ所になるとされています。リサイクル・テクノロジー・パーク(Recycling Technology Park :PTR)内の63エーカーの土地と、サラゴサの東に位置するラ・プエブラ・デ・アルフィンデン、西に位置するラ・ムエラートの土地です。建設期間は7年間とされています。
スペインで最初にリージョンを開設したのはGoogleで、2022年5月にマドリードに開設しました。Amazonは2022年11月にアラゴンにAWSクラウドリージョンを開設しました。オラクルは9月にマドリードにリージョンを開設し、2つ目のリージョンを計画中です。
今回の投資コミットメントは、マイクロソフトがドイツのAIインフラとクラウドコンピューティング能力を倍増させるために34.4億ドルを拠出すると発表した直後に行われました。
スペインの投資と同様、この投資も2年間で実施され、その一部はドイツ国内の120万人のAIスキルのトレーニングに充てられます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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