TikTokの入札者がクラウドサービスのためにGoogleとマイクロソフトに注目

4月5日の期限迫る中、TikTok買収に関心を持つ企業が米国のクラウドプロバイダーに注目

TikTokのアメリカ事業の買収を検討している企業は、売却期限が迫るなか、クラウドサービスを求めてマイクロソフトとGoogleに目を向けています。

The Information報道は「交渉に関与した」人々の言葉を引用して、TikTokに入札していて独自のクラウドコンピューティングリソースを持たない企業の一部(小規模な投資家グループなど)は、マイクロソフトやGoogleのスタッフと、アプリを稼働させるためにクラウドを使用することについて話し合っていると報じました。

TikTokは現在Oracle(オラクル)によってホストされており、ドナルド・トランプ大統領が前任の任期中にByteDanceに米国のTikTok事業を売却するよう命じた余波を受けて、2022年から独占的にホストしています。

当時、オラクルはTikTokの買収に乗り出しましたが、ジョー・バイデン大統領の就任後、この計画は中止されました。

同社のホスティングによって、国家安全保障上の懸念が緩和されることを期待しましたが、それは叶いませんでした。

2024年12月、TikTokは米国政府による同国でのサービス禁止決定に対する上訴に敗れ、アプリはバイデン大統領の下、一時オフラインになりました。トランプ大統領は再び大統領に就任すると、禁止措置を75日間延期する大統領令に署名しました。

それ以来、各社が同社の米国事業の買収を検討しており、マイクロソフトやオラクルも交渉中と報じられています。

売却期限は、現在のところ4月5日となっています。落札者が誰になるのかは不明のままです。

同報道によると、売却された場合でもオラクルはTikTokにサービスを提供し続ける可能性が高いですが、Googleやマイクロソフトとの協議は、両社とのクラウド契約の一部が売却の対象になる可能性を示唆しているとのことです。

GoogleとマイクロソフトはThe Informationにコメントを寄せず、オラクルからも回答はありません。

また、TikTokは、Google、マイクロソフト、Amazon Web Servicesの顧客であり、TikTokユーザーのデータを保存しています。

ヨーロッパでは、運営はノルウェーのGreen Mountainと、アイルランドのデータセンター(おそらくEchelonの施設)に分かれています。

今月初め、同社はタイのデータセンターに、88億ドルを投資することを約束しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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