
Hyphastructureが「フィジカルAI」向けに分散型エッジクラウドネットワークを立ち上げ
AI推論のレイテンシを10ミリ秒未満にすることを目指す
Hyphastructureは、physical AI(フィジカルAI)のワークロードに対応するための分散型エッジクラウドネットワークを立ち上げました。
同社によると、このネットワークは地域ごとに分散されたノードで構成され、AI推論のレイテンシ(遅延)を10ミリ秒未満に抑えることを目指しています。
このネットワークは、特に「フィジカルAI」と呼ばれる分野、すなわち自律型ロボティクス、車両間の衝突回避、スマートシティインフラなどを対象としています。
エッジプラットフォームには、Intel(インテル)のGaudi 3 AIチップが使用され、ソフトウェア最適化されたネットワーキングとベアメタル仮想化が組み合わされます。Hyphastructureは、これらのインテルチップが「従来のGPUベースのシステム」と比べて最大30%のTCO(総所有コスト)削減を実現すると主張しています。
HyphastructureのCEOであるMichael Huertaは、次のように述べました。「当社は、AI業界が待ち望んでいたインフラレイヤーを提供します。推論処理をエッジに移すことで、レイテンシの障壁を取り除き、遠隔手術からロボティクスまで、これまで不可能だった革新的なアプリケーションの扉を開いていきます。」
Hyphastructureは、2025年に設立されました。同社のウェブサイトによると、提供するサービスは「仮想コンピュートプラント」と表現されており、バーチャルパワープラント(VPP)のインフラ展開モデルに基づいています。現時点で、ノードが実際に展開されているかどうかは明らかにされていません。同CEOはニューヨークを拠点に、Contrarian Venturesのベンチャーパートナーも務めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
この記事へのコメントはありません。