オーストラリアがCovid-19 HPCコンソーシアムに参加

オーストラリアのNCI AustraliaとPawsey Supercomputing Centreは、米国が主導するCovid-19 HPC コンソーシアムに参加しました。

HPCコンソーシアムではスーパーコンピューティング能力をプールし、新型コロナウイルスのパンデミックと戦う研究者らにそれを提供しています。

いかなるフロップスも役立つ

HPCコンソーシアムは、当初はホワイトハウス、米国エネルギー省、IBMにより設立されましたが、その後、クラウド大手やスーパーコンピュータ企業も参加し拡大してきました。ヨーロッパのPRACE、英国のArcher、そして理化学研究所の富岳も参加しています。

この団体は、現在合計で680万CPUコア、50,000 GPUで600ペタフロップス以上のコンピューティング能力を利用可能です。オーストラリアの研究施設のシステムが正式に追加されると、この数値は増加します。

NCIとPawseyは既にオーストラリアでのHPC Covid-19 Rapid Responseの一部でした。これは本質的には同様の取り組みですが、オーストラリア国内限定です。政府の支援により、オーストラリア全土の3つの研究団体はNCIのGadiスーパーコンピュータに4000万時間アクセスし、一方、5団体はPawseyのNimbusを使用し多機能クラウド機能にアクセスしました。

「何十年もの間、スーパーコンピュータはオーストラリアの科学者が最大の問題へ取り組むのを支えてきた」とNCIのSean Smith教授は述べています。

「ワクチン調査とタンパク質解析は、NCIの歴史の一部であり、我々のいくつかの主要な研究ユーザグループはCovid-19パンデミックに迅速に対応する基盤を築いた。我々は新しい答えを探すために我々の知識や経験を活用しており、この研究をサポートするNCIおよびPawseyの計算インフラストラクチャの価値は明らかだ」

Pawsey Supercomputing Centreのディレクター、Mark Stickells氏は次のように述べています。「Covid-19の世界的な脅威は、ウイルスに対する理解、ウイルス拡散の緩和、そしてワクチン開発のため、国内・海外の専門家の協力体制が求められている。PawseyとNCIのコラボレーションは、オーストラリアのスーパーコンピューティングの専門知識とインフラストラクチャを統合し、高度な分析とシミュレーションをサポートし、国内研究機関とそのパートナーの作業を加速する。」

Data Center Dynamics

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