Blackstone と QTS、80億$を投じデータセンター建設へ

未曾有のAIブームに備える

Blackstone の680億ドルの不動産ファンドが資産を売却し、データセンターに数十億ドルを投じる準備を進めています。

Financial Times 紙によると、Blackstone Real Estate Income Trust (Breit) は、人工知能ワークロードの急増を予測し、資産である QTS Data Centers を通じて、80億ドルを投じて新たなデータセンターを建設する計画です。

Breit は2021年初めから2022年第3四半期にかけて、ホテル、倉庫、セルフストレージ施設などの不動産に約600億ドルを投じましたがその後、方針を転換し、大規模な購入は行わず、代わりに100億ドル以上の資産を売却しています。

同社はテキサス州のリゾートを8億ドルで、セルフストレージ施設を22億ドルで売却する計画で、潜在的なAIの波に対応するデータセンターを建設するための資金を調達しています

「大手テクノロジー企業は AI 戦争の真っ只中にあり、データセンターの今後の成長にとって一世一代のエンジンになると私たちは信じています。」

FT 紙によると、Blackstone は80億ドル以上を投じて、ハイパースケーラ向けのデータセンターを新設することを決定しました。この投資は、Blackstone が2021年9月に100億ドルで買収した QTS Realty Trust を通じて行われます。

同社はすでに10億ドル以上を投じて土地を購入し、米国内の5つの州に新しいデータセンターを建設しており、QTS は買収以来、リーススペースを3倍に拡大しています。FT紙によると、同社はさらに規模を倍増させる準備をしており、QTSの評価額は約200億ドルに上昇しています。

DCDは今年初め、QTSのチーフ・グロース・オフィサーTag Greasonに、複数のギガワット・キャンパスを建設する計画について話を聞いています。「現在のアリゾナ州の電力はすべて7ギガです。当社もそのうちの1つになる予定です」

アナリストや業界関係者がAI投資の波を予測するなかでの新たな投資です。アナリストのDell’Oro Groupは今月、AIのワークロードをサポートするため、データセンターの設備投資額は2027年までに5000億ドルに達するだろうと述べ、TD Cowenは、AIの要件に牽引され、過去90日間に約2.1GWのデータセンターのリースが契約され、これは新記録だと述べました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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