Nautilus Data Technologies、初のフローティングデータセンターを開設

Nautilus Data Technologies(ノーチラス)は、同社初の水上データセンターの運用を開始しました。

7MWのStockton1データセンターは、米国カリフォルニア州ポートオブストックトンのサンワーキン川のはしけのデッキ部分に設置され、10,000平方フィートの総床面積を持ちます。

ノーチラスのCEOであるジェームズ・コノートン氏は、次のように述べています。「急速に成長しているデータセンターセクターは、同様急速に持続不可能な状態に向かっている。ノーチラスはそれを覆すことができる。私たちの目標は、データセンターセクターを、より高性能かつ、劇的に持続可能な、そしてより迅速かつ公平に、世界中のコミュニティ、政府、企業らにサービス提供ができるセクターに変えることだ。この技術を可能な限り広く普及させ、デジタルデバイドを解消し、世界中の人々の生活を向上させたいと考えている」

水面に浮かぶデータセンター

地震地帯や氾濫原の外に位置するこの キャリアニュートラル データセンター は、18マイル、288本の冗長光ファイバリングに接続され、地元の キャリアホテル に接続されています。ノーチラスの水冷技術は、1ラック100kW以上の高密度コンピューティングを可能にし、1.15のPUEを主張しています。

冷却に必要な原水の流量は毎分約4,500ガロンで、浮体式の施設では8台のポンプで最大12,000GPMの流量を確保しています。この施設は N+1 の冗長性を持ち、69kVのバルク変電所からノーチラスのオンプレミス変電所に12kV 10MWの専用給電を行っています。尚、ポートオブストックトンはTier 1 Homeland Security Portに指定されています。

「ノーチラスがストックトンとサンホアキン郡にもたらす可能性に、私たちはとても期待している」と、San Joaquin Partnershipのボブ・グティエレス暫定社長兼CEOは述べています。「登場以来、彼らのサービスについて多くの問い合わせがあり、他のテクノロジー・イノベーターがサンワーキンに来るためのPoCとなっている。このプロジェクトは、テクノロジー企業らが高まる需要に対して競争力のある革新的なグリーンソリューションを求める中で、確実に我々を優位な立場に立たせてくれるだろう」

この施設は、カリフォルニア州を拠点とする船舶メーカーのLind Marineが、ヴァレーホのメア・アイランド海軍施設内にある同社の造船所で建造したものです。船舶「Eli M」は、1969年に建造されたはしけで、125トンの構造用鋼材の修理と改造が加えられ、海上で使用できるよう改修されています。このはしけは14のモジュールで構成され、重量は700トンです。

ノーチラスは2015年に設立され、昨年、投資会社のオリオン・エナジー・パートナーズから1億ドルの融資を受けました。また、シンガポールのケッペルは、2017年にノーチラスに1,000万ドルを出資しました。

Data Center Dynamics

原文はこちら

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。