データセンター企業 KIOが2025 年までに容量を倍増へ

今後訪れるニアショアリングの到来に備える

メキシコのデータセンター企業であるKIOは、今後2年間でデータセンターの容量を倍増させる計画であるとReutersが報じています。

KIOは、パナマ、グアテマラ、コロンビア、スペインでデータセンターを展開していく予定です。スペインでは今年初めに新たなデータセンターの建設を開始し、スペインのパテルナで1,000平方メートルの施設を計画しています。

Sapienは、これまでメキシコおよび中南米におけるデータセンターの導入は、データホスティングのアウトソーシングに対する企業の不安により、遅々として進んでいなかったと指摘しています。

中南米は現在、成長著しい地域です。メキシコのAndres Manuel Lopez Obrador(AMWO)大統領もニアショアリングの推進を表明するなど、KIOの目標達成の一助になることが期待されています。

今年1月、AMLOは米国のJoe Biden大統領およびカナダのJustin Trudeau首相と会談し、半導体および重要鉱物のサプライチェーンについて議論し、メキシコのニアショアリングの可能性を訴えました。3人の首脳は、地域内の半導体分野への投資を促進するために計画されている日中韓半導体産業フォーラムに参加することも約束しました。

このようなニアショアリングの推進により、製造業のメキシコへの移転が進み、現地でのIT能力の向上が求められると予想されます。

今月初め、KIOはメキシコシティとサンティアゴ・デ・ケレタロにおけるインターネット・エクスチェンジ「DE-CIX」の主催者に選ばれました。また、2023年2月には、ケレタロに3つ目のデータセンターを建設する計画を発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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