Globe Business、フィリピンでのデータセンター拡張を検討

Globe Business社はフィリピンにおけるデジタル化の進展に伴い、データセンターの拡張を検討しています。

フィリピンの通信市場は、国民がデジタルライフスタイルを取り入れ始めたことで大量のデータを消費するようになり、成長を続けています。Globe Businessのエンタープライズグループ担当SVPピーター・マケラはInquirer.netの取材に対し「データセンターの需要を促進しているのは、データのトラフィックと消費量の増加、エッジコンピューティングの需要、そしてフィリピンがその戦略的な立地からクラウドプロバイダーの地域ハブとなる可能性という3つの主要な動きです。」

「データセンターは、インターネットの実現を可能にするデジタルインフラの基盤の一つです。これは高い成長率と高い可能性を秘めた分野であり、私たちが非常に力を入れているところです。フィリピンがデジタル化していく中で、提供していかなければならない重要なインフラです」と述べました。

マケラによるとフィリピンはデジタルを最も早く取り入れている国であり、地域内のどの国よりもインターネットを利用する時間が長くなっています。その結果一人当たりの総データトラフィックは年に55〜60%成長し、2015年の473PBから2025年には40,903PBに達すると予想されています。一方で一人当たりの月間データ消費量は、10年前の0.4GBから2025年には28.9GBに達する見込みです。

Globe Businessは全国にデータセンターのネットワークを持ち、社内のニーズや法人顧客にサービスを提供しています。ロックダウンの長期化により、Amazon、Google、マイクロソフト、IBM、オラクルなどのハイパースケーラー上で稼働するクラウド中心のアプリケーションの需要と利用が増加しました。地元企業もシステムやアプリケーションをクラウドに移行しています。

多くの企業がビジネスの効率化のためにコンテンツをローカライズしようとしており、これがエッジデータセンターにとってのチャンスになる、とマケラは指摘します。エッジデータセンターは、エンドユーザーの近くでデータやサービスを処理する施設です。このようにコンテンツ配信プラットフォームが顧客の近くの施設を利用すればレイテンシが軽減され、Webサイトの読み込みが速くなり、ビデオストリーミングも格段に向上します。

W.Media (Venkatesh Ganesh)より抄訳・転載

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