Metaの原子力AIデータセンターが希少種のハチ発見で頓挫

Metaは将来の原子力取引を否定していない

MetaのAIデータセンターへの原子力発電の供給契約は、プロジェクトが計画されていた土地で、希少種のミツバチが発見されたことにより妨害されました。

Financial Times紙の報道によると、同社は、計画中のAI専用データセンターにエネルギーを供給するため、既存の原子力発電事業者と提携する予定だったとのことです。

情報筋によると、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、先週の全体会議でミツバチの発見はプロジェクトを複雑にし、環境と規制プロセスにおける他の問題を複雑化させるだろうと述べました。

計画されているデータセンターの場所や、原子力パートナーについての詳細は共有されていません。

今回の挫折にもかかわらず同社は、低炭素分野での取引を模索し続け、将来的な原子力エネルギー供給契約も否定していません。

この報告書は、データセンターの運用からの電力需要が急増しているため、ライバルのハイパースケーラーが原子力事業者と、エネルギー供給契約を結んでいるときに発表されました。

マイクロソフトは9月、復活したスリーマイル島原子力発電所の100%を、837MW、20年の契約で引き受けると発表しました。同社は以前にも、他のいくつかの原子力発電所の出力を、調達するPPA契約を結んでいます。

AWSは3月、ペンシルバニア州にあるサスケハナ蒸気発電所原子力発電所の隣にあるTalen Energyのデータセンターキャンパスを6億5000万ドルで買収しました。今月初め、連邦エネルギー規制委員会は、同社のデータセンターにおけるコロケーション負荷の拡大を、サポートするはずだった同発電所の相互接続サービス契約(ISA)案を却下しました。

ハイパースケーラーも小型モジュール炉分野への関心を高めており、相次いで契約を結んでいます。例えば先月、AWSは、4基の先進的なSMRの開発を可能にする州公益事業コンソーシアムである、Energy Northwestとの契約を含む、米国内の3つの原子力発電取引に調印しました。

さらにGoogleは、SMRプロバイダーであるKairos Powerと、500MWの契約を発表しました。同社は、この契約に基づく6~7基の原子炉のうち、最初のものが2030年に稼働すると見込んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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