マイクロソフト、ニュージーランドで51MWの 地熱発電PPAを締結

来年稼動予定のテ・フカ3号地熱発電所

マイクロソフトは、ニュージーランドの地熱エネルギーを調達するための 電力購入契約 (PPA)を締結しました。

今週、Contact Energyは、2022年9月にマイクロソフトと10年間のPPA契約を締結したと発表しました。

この協定により、Contactはマイクロソフトに、Contactの新しい51.4MWの テ・フカ・ユニット3 という地熱発電所から発生する全ての再生可能エネルギー属性を提供することになります。

ContactのCEO、Mike Fugeは 「マイクロソフトとの提携により、テ・フカ・ユニット3は、このプロジェクトを推進する上で必要な支援を受けることができました。マイクロソフトの取り組みは、エネルギー集約型施設を持つ企業が、新しい再生可能エネルギー源をサポートするために何を達成できるかを示しています」と述べています。

昨年、Contactは、タウポに位置する テ・フカ の4番目の地熱発電所であるユニット3 に3億NZドルを投資する計画を発表しました。

Fugeは、「このような契約は、 Contact とニュージーランドにとって初めてのことです。地熱発電の特徴は天候に左右されず、信頼性が高い再生可能なベースロード発電を24時間365日送電網に供給できることである」と述べています。

マイクロソフトは、2020年に新たなAzure クラウドリージョン立ち上げの計画を発表しました。

今年初め、AWSは現地のエネルギー会社Mercuryと103MWの風力発電PPAを締結しています。

昨年マイクロソフトは、ニュージーランドの地域を再生可能な電力で運営するため、現地の再生可能エネルギー企業Ecotricityと提携していることを発表しましたが詳細は明らかにされていませんでした。

また、マイクロソフト・ニュージーランドのマネージング・ディレクターであるVanessa Sorensonは、「マイクロソフトはニュージーランドで大きな計画を持っています。データセンターリージョンの建設に伴い、この契約は、当社のニュージーランドの活動と、Contact Energyのニュージーランドの地熱に関するプレゼンスと能力を一致させ、2025年までの再生可能エネルギー100%への移行をさらに強化することになります」というコメントを発表しました。

最近マイクロソフトは、地熱だけでなく、原子炉の一部から供給を受けるエネルギーのPPAや、Helionの核融合電源のPPAを締結しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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