Odataがケレタロ州にメキシコデータセンターを開設
ブラジルのデータセンター企業Odataがメキシコで最初のデータセンターを開設し、既存出資者であるCyrusOneが創業者のPatria InvestmentsからOdataの残りの部分を買収するのではないかという噂が流れています。
BNAmericasが最初に報じたところによると、Odataはケレタロ州エル・マルケスにあるQR01施設の第1期(8.4MW)を稼働させました。
同社は、2020年10月に初めて発表されたこのプロジェクトに約3億8800万レアル(7900万ドル)を投資したと伝えられています。52,350平方メートル(563,500平方フィート)の敷地に、約30,400平方メートル(327,200平方フィート)にわたって設置され、完成時には32MWに達します。
Odata社のラテンアメリカ開発ディレクターであるVitor Caram氏は、Bnamericasに対し、プロジェクトの完了までに14カ月を要し、4月中旬にアンカーテナントである無名のクラウドプロバイダーに引き渡されたと述べました。
同氏によると、Odataは今後ケレタロ・パークに2つ目の30MWデータセンターの建設を開始し、次の市場としてペルーもターゲットにしていますが、その時期は明らかにされていません。
QR01のほか、ブラジルのサンパウロ地域で3カ所、コロンビアのボゴタで1カ所、チリのサンティアゴで1カ所のデータセンターを運営または開発中です。フル稼働時には、15万平方メートル(160万平方フィート)以上のデータセンタースペースと、約100MWの容量を運用する予定です。
ケレタロはメキシコの主要なデータセンター拠点です。Odataのほか、エクイニクス、Kio Networks、Banamexなどが同州にデータセンターを有しており、Microsoft、AWS、Oracleも同州での施設開発を検討しています。
Odataは2015年にPatria Investmentsが設立し、CyrusOneも株式を保有しています。Patriaは、約10億ドルと評価されるこのデータセンター事業者の過半数株式の売却を検討していると伝えられています。
BNAmericasは匿名の情報源を引用して、CyrusOneが過半数の株式を取得することが、売却の最も可能性の高いシナリオであると報じています。
CyrusOne自体は昨年、KKR & Global Infrastructure Partnersが150億ドルの取引で買収し、取引は2022年3月にクローズしています。現在、データセンター業界史上最大のM&A案件となっています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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