パキスタンの石油会社Mari Petroleumが全国にデータセンターを開発へ
石油会社がデータセンター部門を立ち上げ-計画の詳細は不明
パキスタンの石油会社Mari Petroleum Company Limited(MPCL)は、デジタルインフラへの進出の一環として、全国にデータセンターを開発する予定です。
同社は今週、PSX証券取引所の発表で、「当社はこのイニシアチブを通じて、パキスタン全土の複数の場所にデータセンターを設立し、公共機関や民間機関のデータをホストする計画です」と述べました。
同社は8月、クラウドコンピューティングと、人工知能(AI)に特化した子会社の設立を発表しました。今週同社は、100億ルピー(3600万ドル)の株式投資により、新しいデジタルインフラ子会社を設立したと発表しました。
データセンターの数や設置場所、規模などの詳細は明らかにされていません。しかし、PSXの発表によると、今週カラチで「最初のデータセンターのプロジェクト開始式」が行われたとのことです。
1984年に設立されたMPCLは、パキスタンのコングロマリットであるファウジ財団によって管理されており、その大部分はパキスタン軍によって支配されています。同社は、国営のOGDCLであるFaujiと、パキスタン政府がEsso Eastern Inc.のパキスタン事業を買収した後に設立されました。
「鉱物探査、データセンター、クラウドコンピューティング、AI、グリーンエネルギー、炭素回収、貯留などの新しい分野に参入することで、ポートフォリオを拡大するだけでなく、急速に進化する市場における持続可能な成長と回復力のために当社を位置付けています。(データセンターとクラウドの)専門企業の設立は、クラウドコンピューティングと、AIに対する需要の高まりを開拓するのに役立ちます。これは、業界全体のデジタル変革をサポートし、当社の中核となるE&Pおよび鉱業事業のイネーブラーとして機能します」と同社は、最近発表した年次報告書で述べています。
Data Center Mapによると、パキスタンには現在22のデータセンターがあり、3つの市場に分かれています。ラホール、カラチ、イスラマバードです。オペレーターには、PTCL、Multinet、Chapal、Supernet、Cybernet、Vision Telecomなどが含まれます。2023年6月、パキスタンのUniversity of Turbatが、新しいデータセンターを開設しました。完成の第1フェーズは、同大学に1MWの太陽光発電プロジェクトが導入された時期と重なりました。
パキスタンの繊維会社Chakwal Spinning Mills Limitedは最近、データセンターの開発に軸足を移していると述べました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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