
PDGが10億ドル規模のAI対応データセンターを日本で開設
アジアの大手データセンタープロバイダーのひとつである、プリンストン・デジタル・グループ(PDG)は、日本におけるTY1キャンパスの正式稼動を発表しました。さいたま市に位置するこの10億米ドルの施設は、96MWのIT容量を持っています。
プレスリリースの中で同社は、TY1は高性能AIコンピューティングのために建設されたと述べています。東京都心から約35kmに位置するこの施設は、AIワークロードをサポートするために1ラックあたり140kwの高密度キャパシティを提供し、これは世界最高水準です。次世代AI向けに特別に設計されたTY1は、PUEが1.34未満で、効率的な高密度コンピューティングのための高度な液体冷却技術を備えています。
成長する日本のデータセンター市場、特にハイパースケールやAIに対応したデータセンターには、信頼性の高いデータセンター事業者が提供する拡張性の高い土地、信頼性の高い電力、堅牢な接続性へのアクセスが必要です。PDGは、東京都心部や東部の既存施設がこれらの地域で大きな制約に直面していることを考慮し、電力と土地が利用可能で、既存のクラスターとの強力な接続性を備えた好立地である埼玉を選びました。
PDGの会長兼最高経営責任者(CEO)兼共同創業者であるRangu Salgameは、次のように述べています。「AIによってデータセンターの状況は一変し、アジア全域で高度なインフラに対する需要が高まっています。TY1への10億米ドルの投資は、当社の汎アジア成長戦略の一環として、日本へのコミットメントを示すものです。埼玉は、従来のハブで直面していた制約を解決するスケーラブルなリソースを提供します。業界をリードする電力密度と持続可能性を備えたTY1は、この地域でAIワークロードを展開するハイパースケーラーに選ばれるパートナーとしてのPDGの地位をさらに強化します。」
PDGはさらに、この施設は東京都心および東部、印西、主要な海底ケーブル陸揚げ局へのキャリアニュートラルな接続性を提供し、日本の厳しい地震基準を上回る強固な耐震性を特徴としていると付け加えました。APAC全体で中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、シンガポールに施設を有しています。
W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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