韓国のKakaoが安山市にデータセンターを開設
将来的にはAIデータセンターも計画
韓国のインターネット企業Kakaoが、ソウル郊外に新しいデータセンターを開設しました。
同社は今週、京畿道安山市に新しい施設を、正式に開設しました。この施設は、KakaoTalkを含む同社の、ほとんどのサービスをホストする予定です。
同社初の自社Kakao Data Center Ansanは、12万台のサーバーを収容可能で、ソウルの南約30kmに位置する漢陽大学のEricaキャンパス内にあり、47,378平方メートル(~510,000平方フィート)のデータセンタースペースがあります。
同社は、「データセンターは、当社にとって中核的な資産であり、人々の日常生活に浸透している当社の数多くのサービスを、安定的に運営するために不可欠なものです。我々は、強い責任感を持って韓国で最も安全な、データセンターを作るために努力してきました」と語っています。
同社のデータセンターは、2021年に部分的にオープンしましたが、昨年9月に正式に建設を終え、2024年第1四半期の稼働を目指していました。外観にはソーラーパネルが採用されています。
Kakaoは2020年に、初めてデータセンターの計画を発表し、当時は施設建設に約4000億ウォン(約3億3660万円)を投資すると述べていました。自社でデータセンターを開発する動機は、ビッグデータや、人工知能を含むテクノロジーの研究開発のための「安定した基盤」を提供するためであり、企業向けクラウドサービスを開始するためでもありました。
同社は2022年10月、SK Groupのデータセンターでリチウムイオン電池による火災が発生し、大規模な障害が発生しました。この停電は、政府の調査と警察の家宅捜索につながり、同社は緊急対応システムの導入と、火災の影響を受けた企業、ユーザーへの補償を求められました。
新しいデータセンターは、バッテリーから発生した火災を自動的に消火し、他のバッテリーへの延焼を防ぐように設計され、4段階の消火システムを備えていると報じられています。
Chung CEOは、「わが社は今後数年間、人工知能(AI)技術により重点を置いた、2つ目の独立データセンターの建設も推進している」と述べました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。
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