TMGcore、単相液浸冷却型HPCモジュールを発表

1つのベンダーで二相式&単相式冷却を展開

TMGcore社が、単相液浸冷却のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)システム「ComputeCore」を発表しました。

同社はすでにOttoという二相式液冷システムをリリースしていますが、ComputeCoreは単相式液浸冷却槽です。容量は48ラックユニット(48U)で、26平方フィート(2.4平方メートル)のスペースに、200kWのコンピューティングパワーを収容することができます。

サーバーなどの電子機器から熱を奪うために、電子機器に誘電体液を注入するのが液浸冷却システムです。Ottoのような二相式システムは、冷却液を蒸発させてより多くの熱を奪いますが、単相式システムは冷却液を循環させて対流で熱を奪う仕組みです。

液浸冷却のベンダーの多くは、単相式か二相式のどちらかの仕組みを選択しています。単相式液浸のベンダーにはAsperitas, GRC, Iceotope, LiquidCoolなどがあり、二相式冷却のベンダーにはLiquidStack, Zutacoreなどがあります。単相式のベンダーは通常、自社の技術がより信頼性が高いと言い、二相式のベンダーはより良い熱除去ができる点をアピールします。

TMGcoreは、単相式のComputeCoreは、ファンもなく静かで、複雑な設定や空調も不要だと説明します。また、管理システムや遠隔監視機能も備えています。

このシステムは、ラスベガスで開催されるDell Technologies Worldで出展される予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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