エクイニクス、フルマネージドNvidia DGXスーパーコンピューティングサービスを提供開始

ユーザはエクイニクスが設置したNvidia SuperPODを専有可能

エクイニクスは、自社データセンター内にホスティングされたNvidia DGX AIスーパーコンピューターを顧客に提供するフルマネージド・プライベートクラウドサービスを開始すると発表しました。

エクイニクスはユーザに代わり、世界各地にあるエクイニクスのIBX(International Business Exchange)データセンターにNvidia SuperPODを設置し、運用します。

これによりユーザは、各自のデータセンター環境に近い場所でAIインフラを運用できるようになる、とエクイニクスは述べています。

“Equinix Private AI with Nvidia DGX”と名付けられたこのソリューションは、すぐに利用可能で、バイオ医薬品、金融サービス、ソフトウェア、自動車、小売などの分野の顧客で、自身のAI能力を拡張する目的ですでに利用されています。

さらに、顧客は、LLM構築向けのNvidia NeMoフレームワーク、データサイエンス向けのNvidia Rapids、ヘルスケア向けのNvidia Clara、大規模言語モデルのパフォーマンス最適化向けのNvidia TensorRT-LLMなど、事前にトレーニングされたモデル、最適化されたフレームワーク、高速化されたデータサイエンスソフトウェアライブラリを含むNvidia AI Enterpriseソフトウェアにアクセスすることができます。

エクイニクスのCharles Meyers(チャールズ・マイヤーズ)社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。 「生成AIの驚異的な可能性を活用するために、企業は、AIスーパーコンピューティングを自社のデータに導入するための、適応性と拡張性に優れたハイブリッド・インフラを各地の市場で必要としています。当社の新サービスは、世界中の専門家が運用・管理する先進的なAIインフラを、迅速かつコスト効率よく導入する環境をお客様に提供します」

「生成AIはあらゆる産業に変革をもたらしつつある」と、Nvidia CEOのJensen Huangは付け加えています。「今、企業はNvidiaのAIスーパーコンピューティングとソフトウェアを、エクイニクスの運用効率と組み合わせて、世界中の数百のデータセンターで利用することができるようになりました」

エクイニクスは、世界71都市にある250以上のIBXデータセンターのネットワークを運営・所有しています。同社は2023年12月、高密度ワークロードをサポートするため、100カ所以上のデータセンターでDirect-to-Chip(ダイレクトチップ)冷却を導入すると発表しました。同社は2024年第1四半期に韓国のソウルで新データセンターを立ち上げる予定で、最近も英国のスラウでデータセンターの開発申請を行っています。

Nvidiaのコンピューティングは、DigitalOcean、Yotta Data Services、Google Cloud Platform、AWS、Gcore、Oracle Cloud Infrastructure、Voltage Parkなどさまざまなプロバイダからもリースベースまたはオンデマンドで提供されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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