
GoogleがAI for Energyプログラム参加スタートアップ29社を選出
10〜12週間のプログラムで、Googleが専任メンターによる支援とAIツールを提供
Googleは、スタートアップ支援プログラム「Google for Startups Accelerator: AI for Energy」に参加する企業として、北米と欧州から計29社を選定しました。
この10〜12週間のプログラムでは、Googleおよびそのパートナー企業の専門家による専任メンタリング、技術支援、AIツールやGoogle Cloudインフラへのアクセスが提供されます。
取り組みの目的は、持続可能で信頼性の高いエネルギーのためのAIソリューション開発を加速することです。
Googleのサステナビリティディレクター、Adam ElmanはLinkedInで次のように述べています。「これは単なるプログラムではなく、クリーンで強靭なエネルギー網への移行を加速するというコミットメントです。選ばれた企業は、発電からグリッド運用、柔軟性まで、エネルギーのバリューチェーン全体にわたるAIソリューションを開発しています。」
北米で選定された企業は以下です。
- Blumen – 規制や地理空間データのインサイトを使用し、インフラストラクチャプロジェクトの迅速化を支援
- Cedalio – 企業がエネルギーコストを管理し、手作業を削減できるよう支援
- DaisyChain Energy – 建物の収益および節約のためエネルギーを管理
- Derapi – データと制御のために分散型エネルギーリソースに接続
- Dili – AIを使用し、新エネルギー建設を加速
- Lōd – リスク、コスト、コンプライアンスのため、データセンターを最適化するグリッドを意識したエネルギーインテリジェンスを提供
- Mercury Computing – データセンターに柔軟なユーティリティ相互接続を提供し、電力供給までの時間を短縮
- Monalee – 分散型家庭用エネルギー、太陽光発電、バッテリー、EV 充電器用の AI OS を構築
- MyPebble – 企業がAI ワークロード向けにクラウドを最適化し、コストとエネルギーを節約できるよう支援
- Othersphere – 新しい空間経済学プラットフォームを使用し、持続可能なインフラストラクチャを展開
- Pila – 回復力のあるインテリジェントなグリッド資産のためのモジュール式バッテリーメッシュを構築
- Pravāh – ML を使用し、送電網の運用を最適化し、電力会社の電力コストを削減
- Rock Rabbit – グリーンビルディングインセンティブのためのAIプラットフォーム
- Salient – AIと気候の専門知識を使用し、正確な長期天気予報を行う
- Spark AI – 大規模なエネルギーインフラ開発者向けのAI計画およびワークフローツールを提供
ヨーロッパで選定された企業は以下です。
- Delfos(スペイン) – 再生可能エネルギー資産所有者に効率的で予測可能なエネルギー生成を可能にする
- Enkel (デンマーク) – アルゴリズム取引を中核としたEV充電プラットフォームを通して、すべての電力市場で秒未満の意思決定を行う
- Enline(ポルトガル) – センサーレスデジタルツインテクノロジーとデータソリューションを提供し、資産を最適化し、効率と持続可能性を高める
- Ento (デンマーク) – 建物にAIインテリジェンスとAPIを提供し、生のエネルギーデータを大規模な実際の節約とコンプライアンスに変換
- Gilytics AG (スイス) – エネルギーインフラの最適な計画とルーティングを、数か月ではなく数分で標準化する支援
- Gorilla (ベルギー) – エネルギー小売業者が自社の製品を再発明し、財務目標とネットゼロ目標を一致させ、バリューチェーン全体の意思決定を統一できるように支援
- Gridcog (英国) – 柔軟性資産のための柔軟で強力、正確、アクセスしやすいモデリングソリューションを提供
- KAKTI (デンマーク) – 地域暖房会社のコスト削減、効率の向上、より柔軟なエネルギーグリッドのサポートを支援するAI主導の最適化ソリューションを作成
- Podero GmbH (オーストリア) – フレキシブルデバイスを操縦し、エネルギー市場で電力を取引することで、電気料金の引き下げを支援
- reLi energy (ドイツ) – バッテリー事業者に高度な分析とコストベースの最適化を提供し、よりスマートな運用上の意思決定を可能にする
- Tewke (英国) – エネルギー使用量とコストを削減するインテリジェントな家庭用エネルギー プラットフォームを提供
- Tibo Energy (オランダ) – AI 主導のツールで送電網容量を解放し、コストと炭素効率を高めるスマートエネルギーシステムを計画、シミュレーション、運用
- Tilt Energy (フランス) – 電力消費と需要側の柔軟性を管理するための 100% ソフトウェアベースのプラットフォーム
- Twindo(オランダ) – 再生可能エネルギーの建設およびメンテナンスプロジェクトが遅延やコスト超過を回避し、スケーラブルな運用を実現できるよう支援
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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