Legrandがデータセンター事業強化へ向け、2社を買収

スイスのAmperio Project、ポルトガルのQuitériosを買収

Legrandは今週、さらなるデータセンター事業強化のため、Amperio ProjectとQuitériosの2社を買収したことを発表しました。条件は公表されていません。

Amperio Projectは、スイスのバスバー専門メーカーで、ムルテンを拠点とし、従業員約20名、年間売上高は400万ユーロ(470万ドル)以上を有します。

4月のオーストラリアのComputer Room Solutions(CRS)、先月のマレーシアのLinkk Busway Systemsに続き、Amperio Projectの買収は、Legrandにとって今年3番目のデータセンターに特化した買収となります。

Quitériosは、ポルトガルの電気・デジタルモジュール分電盤メーカーです。ミラ市に本社を置く同社は、100人以上の従業員を擁し、年間売上高は約2,000万ユーロ(2,300万ドル)に達します。

LegrandのCEOであるBenoît Coquartは、次のように述べました。「この2件の新規買収により、年初から発表した取引は5件となり、年間総売上高は1億ユーロ(1億1700万ドル)を超えます。これらの投資は、エネルギーとデジタル移行に関連する急成長分野でのポジション強化を含む、2030年に向けた当社の戦略的ロードマップに完全に沿ったものです。」

フランスのリモージュに本社を置くLegrandは、現在90か国で事業を展開しており、電気機器やデジタル建築インフラなどを提供しています。

Legrandのデータセンター分野での買収の動きは、2024年から続いています。昨年には、カナダのバスバー会社Power Bus Way、インドのNetrack、アイルランドのDavenham、オーストラリアのVass、コロンビアのUPSistemasなど、この分野で5社を買収しています。

今年初めのCRS買収に続き、2025年6月には、データセンターのグレイスペースに焦点を当てたアジアの電源バスバーを専門とする、Linkk Busway Systemsを買収しました。同社はマレーシアのセランゴール州ベラナンを拠点とし、従業員240人以上、年間売上高約4,500万ユーロ(5,300万ドル)を計上していました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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