国際ケーブルBlueMedがリビアへ陸揚げ

2013年以来となる新たなケーブルがリビアに

地中海全域を網羅する「BlueMed」海底ケーブルは、将来的にリビアに陸揚げされる予定です。

今週、Telecom Italia/TIMの子会社であるSparkleは、Libya Postal Telecommunication and Technology Holding Company(LPTIC)と覚書を締結したと発表しました。

本契約は、リビアの「複数の陸揚げ地」とシチリア島、そしてイタリアを経由してスパークルの新しい海底ケーブル「BlueMed」でヨーロッパを結ぶ新たな海底インフラを対象としています。

着地点の候補地は記載されていませんが、リビアには海底ケーブルが4つしか接続されていないにもかかわらず、同国の北海岸に13カ所のケーブル陸揚げ場があります。

2005 年に設立された国営通信会社で、LPTIC は Libyana、Al-Madar、Libya Telecom and Technology を保有しています。2008 年に設立されたLibyan International Telecom Company (LITC)は、国内のデータ通信インフラの管理とホールセールサービスを提供しています。

今回のMoUは、LPTICのMohamed Ben Ayad会長とSparkleのEnrico Maria Bagnasco CEOによって署名されました。

Sparkle / Google / Omtenalが、所有するBlueMedケーブルは、イタリアとフランス、ギリシャ、イスラエルを結び、その他地中海を横断する複数の分岐を設ける予定です。

このケーブルは、イタリアのジェノバ、シチリア島のパレルモ、コルシカ島のバスティアのステーションに陸揚げされています。キプロス、ギリシャのクレタ島のハニア、イタリアのサルデーニャ島のゴルフォ・アランチ、イタリアのローマ、フランスのマルセイユに上陸する予定となっています。

イスラエル・テルアビブに到着後、ヨルダンのアカバで紅海に面し、ジブチ、サウジアラビア、オマーン、インドへと陸路で移動する予定であり、ヨーロッパからアジアへのBlue-Ramenのうち地中海側のケーブルを指す「 BlueMed 」で構成されています。

現在英国からインドへのEurope India Gateway(EIG)は、リビアに接続するケーブルの中で唯一、2カ国以上の海底ケーブルが陸揚げされています。

LITC/Sparkleが運営するItaly-Libyaケーブルは、シチリア島とリビアの首都トリポリを結んでおり、Silphium cableはリビアのデルナからクレタ島のハニアまでを結んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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