米「チームテレコム」がFCCにGoogleとMetaのUS~APAC海底ケーブルの承認を勧告

中国がPacific Light Cableから切り離された今

昨年海底ケーブルを精査するために設置された司法省のグループが、米国とアジアを結ぶGoogleとMeta/Facebookケーブルの承認を勧告しました。

12,800kmのPacific Light Cable Networkケーブルは、ほとんど敷設され開通の準備が整っていますが、何度も延期されFCCの承認待ちで休眠状態となっています。

このケーブルは当初、アメリカ、台湾、フィリピン、香港を結ぶ予定でした。しかし、米中間の緊張が高まり、北京の香港に対する支配力が強まる中で米国の規制当局はこのプロジェクトを承認しないとしました。

昨年ホワイトハウスは、米国の通信ネットワークへの外国の参入を評価する「チームテレコム」を立ち上げ、2020年6月、チームはFCCに米国と香港が直接できる最初のプロジェクトとなるはずだったこのプロジェクトを否定するよう勧告しました。

また、2016年にこのケーブルが発表された当初、最大の後ろ盾が中国の Pacific Light Data Communications 社(PLDC)であったことも懸念された点でした。

PLDCの4組のファイバーはその後、香港の鉄鋼・不動産王Wei Junkangから、国家とのつながりが疑われる通信会社である中国のDr. Peng Groupに移行されたのです。

現在GoogleとMetaは、PLDCがインフラと情報へのアクセスを制限され、ケーブルの香港セクションを使用しないままにすることに合意しています。また、両社はシステムを使用する機密データのリスク評価を毎年行い、インドネシア、シンガポール、ベトナムへの拠点追加を検討することにしています。

この変更を受けて、チームテレコムは現在、FCCにこのケーブルを承認するよう勧告しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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