クラウドデータセンターの世界市場は2032年に700億ドルに達する

Global Market Insights Inc.が発行したレポートによると、世界のクラウドデータセンター市場は、2022年に200億米ドルと推定され、2023年から2032年にかけて10%のCAGR（年平均成長率）で進行し、2032年までに700億米ドルの評価額を突破すると予測されています。

クラウドコンピューティング技術の開発を促進する政府の取り組みが、市場拡大の主な要因になると予測されています。クラウドコンピューティングを活用したプロジェクトでは、自動的な問題解決、エンドツーエンドのセキュリティ管理、実際のデータ使用量に基づく予算編成など、統合的な管理が可能です。

電子行政の実践に向けたクラウドコンピューティングインフラの改善は、インドを含むいくつかの国の政府にとって優先事項となっています。また、これらの政府は、デジタル化を進めるためのスキルセットを拡充するプロジェクトを立ち上げています。

導入モデルによると、パブリッククラウドデータセンターの市場規模は2022年に50億米ドル以上となり、2032年まで収益性の高い成長が予測されています。

パブリッククラウドデータセンターは、データストレージ用のオンプレミスの私有設備よりも設置コストが低いため、中小企業や 新規事業者の間で人気が高まっています。大手クラウド テクノロジー ベンダーは、セグメントの成長を維持するために、市場への浸透を高める試みを行っています。

2032年まで、中小企業セグメントのクラウドデータ市場は12%以上の年平均成長率で発展すると予想されています。データの統合や ビジネス要件の把握は、クラウドデータアプリケーションによって容易になります。また、データバックアップの必要性を減らし、データプライバシーを向上させ、中小企業のインフラコストの削減を支援することができます。

さらに、クラウド テクノロジーは自動アップグレードを可能にし、アプリケーションのアップタイムを担保し、スタートアップ企業や中小企業（SMB）が必要とするビジネスの継続性とレジリエンスを提供し、コア業務に専念することを可能にします。さらに、中小企業は、インフラや人件費を削減することで時間とコストを節約できるため、データ保存にクラウドを利用しています。

また、エンドユーザーによると、コロケーションカテゴリーのクラウドデータセンター業界は、2032年までに150億米ドル以上の収益を生み出すと予測されています。コロケーションでは、顧客はコンピュータやハードウェアをデータセンター内に移動させ、施設の電力、冷却、インターネット、セキュリティサービスを利用することになります。コロケーションデータセンターでは、ネットワーク接続が完全に冗長化されているため、顧客のミッションクリティカルなアプリケーションは中断することなく継続的に機能します。

また、コロケーションを利用することで、企業は資本コストをかけることなく、成長に合わせてインフラを拡張することが可能となります。したがって、コロケーション用のクラウドソフトウェアアプリケーションを利用できるようにするための投資と進化が進む結果、この分野は2023年から2032年まで成長し続ける可能性が高いと思われます。

W.Media (Hazel Moises記者）より抄訳・転載