Oracle 2024年度第1四半期決算後、株価10%下落

強力なクラウド競争と Cerner の弱点が原因との指摘

Oracleは2024年第1四半期決算を発表した翌日、株価が126.71ドルから109.61ドルまで下落しました。

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の総収益は9%増の125億ドル、純利益は24億2000万ドルでした。

クラウドサービスとライセンスサポートの収益も13%増の95億ドルでした。しかし、クラウドライセンスとオンプレミスライセンスの売上は10%減の8億ドルでした。

Oracleは、昨年283億ドルで買収したCernerの医療記録事業の顧客を、まだクラウドに移行している最中です。CEOのSafra Catz氏は、この分野での収益の伸びが短期的には低下すると警告し、D.A DavidsonのアナリストGil Luria氏はロイター通信に次のように語っています。「私たちは、Cerner の統合リスクと厳しいデータセンター競争を考慮すると、Oracle にとって 1 桁後半の成長は持続不可能である可能性があると引き続き考えています。」

しかし、OCI は、AI が次の四半期の重要な推進力になるだろうと楽観的に考えています。

「生成AIは、これまでで最も重要な新しいコンピューター技術だろうか?」とOracleのCEO兼CTOのLarry Ellisonは述べています。

「自動運転車、分子医薬品設計、音声ユーザーインターフェースなど、AIには数十億ドルが投資されています。 今日の時点で、AI 開発企業は Oracle の Gen2 Cloud で 40 億ドルを超える容量を購入する契約を締結しています。 これは第 4 四半期の終わりに予定していた金額の 2 倍です。」

「AI技術の最大手企業やAI新興企業の多くが、Oracleとのビジネスを拡大し続けているのは、あるシンプルな理由があるからです。 Oracle の RDMA で相互接続された Nvidia スーパークラスターは、他のクラウドの 2 倍の速度と半分以下のコストで AI モデルをトレーニングします。」

Ellison はまた、イーロンマスク氏のAIベンチャーxAIが、Gen2 Cloud上でのAIトレーニングのためにOracleとの契約を結んだことにも言及しました。

Safra Catz氏は決算説明会で、2026年度の最低売上高650億ドルという目標に引き続き「コミット」していると述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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