あつ森でデータセンターを学ぶ【特集】

セキュリティゲート

重要なシステムが稼働するデータセンターで、セキュリティの確保は非常に重要です。データセンターの内部に入るには必ずセキュリティゲートを通過しなければなりません。

セキュリティゲートで、受付で発行されたIDカードをかざすとゲートが開き内部に入れます。

セキュリティゲートでよく使われているものはフラッパーゲートと呼ばれる共連れや逆通行を防ぐ機能を持つタイプです。

フラッパーゲート自体も十分なセキュリティ機能はありますが、セキュリティカメラによる監視も行われています。

サーバールーム

いくつものセキュリティゲートを通過すると、ようやくサーバールームに入室できます。サーバールーム(コンピュータールーム)はデータセンターの主役であり、その名の通り大量のサーバーが収容されている部屋を意味します。サーバーは部屋内に整然と配置されたサーバーラック内に収容されます。サーバーラックは一般に機器の取り付け幅を19インチ(482.6ミリメートル)として標準化されたいわゆる「19インチラック」が使われます。

サーバールーム内には他にも以下のような設備が配備されています。

アイルコンテインメント

•ケーブリングインフラ(パッチパネルラック、ケーブルラダーなど)
•分電盤
•空調機器
•監視機器
•セキュリティ装置

サーバーを正常に稼働させるためには適切な室温を維持しなければなりません。 ASHRAE (アメリカ暖房冷凍空調学会)という団体が推奨するサーバールーム内の温度範囲は18~27º Cとされていますが、これは正確にはサーバー機器の吸気側の温度を意味します。20年前のデータセンターでは部屋全体を冷却したりしていましたが、それでは空調機の電気代的に効率が非常に悪いことから、最近では 部屋の中で冷気と暖気を分離する「アイル分離」という設計方式が取られるようになってきました。機器が吸気する側は コールドアイル と言い、一方排気側は ホットアイル と言います。これは各ラック内の機器の吸排気の向きを合わせ、ラック列の向きを調整することで実現します。

更にそのアイル分離の考え方を推し進めたのが、 アイルコンテインメント という設計です。アイルコンテインメントは「アイル分離」されたラック列の末端や通路上部をドアやパネルなどで覆うことで、せっかく分離した空気を漏らさないようにし、より空調効果を高め、電気代を削減します。

【参考製品】AISLELOK モジュラーコンテインメント

セキュリティケージ

特にコロケーション データセンター 内で、ある一定規模の数にラックと区画を利用しているテナントから物理的なセキュリティを要望されることがあります。そこで、ユーザごとのエリアを檻で囲ったりすることがあります。

セキュリティケージ

尚、天井や床下にも同様パネルを設置し、区画を区切ることで、外部からの侵入を完全に防ぐことができます。

セキュリティケージ は、パーテーションに比べて通気性が良く、監視カメラから死角ができることもありません。

セキュリティケージの入り口ドアには、認証キーが備えられ、認証されたユーザー以外はケージ内には侵入できないようになっています。

【参考製品】従来のセキュリティケージよりも省スペース化を実現した「Work Wall ME」

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