世界のデータセンターの再エネ対応状況まとめ【特集】
GAFA、ハイパースケーラーの動き
Google, Appleは既に100%再生可能エネルギーを達成しています。Facebook、Microsoft Azureは再生可能エネルギーの割合を推し進めています。一方Amazonはあまり再生可能エネルギーに積極的でないとされ、環境保護団体のGreenpeaceから批判を受けています。
ちなみに、Equinixは 2015年、データセンター企業として初めてRE100に参加し、2017年には77%の再生可能エネルギー利用率を達成したと同社のサイトに記載しています。そして2018年には最大90%の達成率を想定(目標)としていたようです。
以下、各社の最近の動きをまとめてみました。
Googleは、同社は2017年に事業運営に必要なすべての電力を再生可能エネルギーで調達する目標を達成したとプレスリリースで宣言しました 。 以下プレス記事の一文を引用し記載します。
ここで重要なのは、Google がどのような方法で目標を達成したかです。Google では、世界中のデータセンターとオフィスで 1 年間に消費する電力の 100% 相当の再生可能エネルギーを購入しました。これは、すべてのデータセンターで再生可能エネルギーを調達できるわけではないため、ある電力系統において再生可能エネルギーが供給されていない場合は、100% という目標を達成するために別の電力系統でその分を購入したということです。
Google
以下では、Googleの再生可能エネルギーへの取り組みの歴史の一部を抜粋します。
- 2011年に、 オクラホマ州内の100.8MWの風力発電所の建設に対し資金を供給
- 2015年、Renewable Energy Systems(RES) Americas 社のBluestemプロジェクトやEDF社のグレートウエスタン風力発電プロジェクトと提携して、この地域で2つの200MWの電力販売契約( PPA )を締結。
- 2017年7月、ノルウェーのテレネス風力発電所と12年間の電力販売契約を締結。 この風力発電所はスウェーデンの 再生可能エネルギー 会社アライズ社によって運営されている。
- 同月、オランダ最大の太陽光発電所と10年の電力販売契約を締結
今年の初めには、Googleは台湾の影化県のデータセンターで太陽光発電出力を購入する契約を締結しました。 これは同社として アジア初の再生可能エネルギー契約でした。
【参考】台湾、脱原発へGoogleと契約 – データセンターの再生可能エネルギー利用で
また今年、フィンランドの3つの新しい風力発電所と契約。 デンマークでも積極的に新しいグリーンエネルギーに投資していくと述べています。
Apple
Appleも最も積極的に再生可能エネルギーへの取り組みを行っている企業の一社であり、 2014年以降、同社のすべてのデータセンターは100%再生可能エネルギーで電力を賄っています。 参考までに、同社の2018年4月10日のプレスリリースの一部を以下引用します。
Appleは本日、世界各地にある同社の施設が100%クリーンエネルギーで電力を賄っていることを発表しました。これらの施設には、米国、英国、中国そしてインドを含む世界43カ国にある直営店、オフィス、データセンターそして共用施設が含まれています。
2014年以降、Appleのすべてのデータセンターは100%再生可能エネルギーで電力を賄っています。また2011年以降、Appleのすべての再生可能エネルギープロジェクトは全世界の施設から排出される温室ガス(CO2e)の量を54%削減し、およそ210万メートルトンのCO2eが大気圏に排出されるのを防ぎました。
– Apple、 再生可能エネルギーで 世界的に自社の電力を100%調達
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