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オープンコンピュートによるイノベーションと持続可能性~10周年を迎えたOCP

オープンコンピュートプロジェクト・ファウンデーション(OCP)は今年で設立10周年を迎え、オープンソースとオープンコラボレーションのメリットをハードウェアに適用し、データセンター内、データセンターの近く、データセンター周辺でのイノベーションのペースを急速に高めるというミッションを継続しています。OCPは増大するコンピュートインフラへの要求を効率的にサポートするために、ハードウェア技術を再設計することを目的とした共同コミュニティです。

このミッションの肝はイノベーションの促進であり、目標達成のために財団の正式なプロジェクトとしてOCP Future Technologies Initiative (未来技術FTI)が設立されました。このプロジェクトは、OCP内に未来に焦点を当てたコミュニティを構築し、3年から5年先のアイデアや技術のための前向きな流れを作ることを使命としています。

2年前、財団はOCP Future Technologies Symposium(未来技術シンポジウム)を立ち上げました。これは学界、テクノロジー業界、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、調査会社が一堂に会し、業界が直面する将来の課題を解決し、パートナーシップやオープンソースの研究開発を通じて製品化を加速するための年次イベントです。すべての応募が検討され受賞者はOCPが毎年開催するサミットイベントで発表されます。

このシンポジウムは現在、Facebookのハードウェア・プロトタイピング・ラボであるArea 404のラボマネージャーAllan Smithが議長を、2CRSiの戦略的イノベーション・エンジニアLesya Dymydがシンポジウム・プログラム・チェアを務め成功裡に実施されています。次回のOCP未来技術シンポジウムは、2021年のOCPグローバルサミットに合わせて、11月8日にカリフォルニア州サンノゼで開催予定です。

OCP未来技術イニシアティブ(FTI)議長のAllan Smithは、「私はNASA出身で、小型衛星市場の開拓や宇宙資産の商業化に一役買ってきました。そういった世界での集まりにはいつでも学術的要素が含まれていました。私が2016年にこの業界に入り最初の数回のOCPイベントに参加したとき、学術的要素が欠けていることに気づき、それがハードウェア研究で私の果たす役割であることを実感しました。私はOCPのリーダーに会いに行き、『シンポジウムにこの要素を加えては?』と言いました。彼らはそれが素晴らしいアイデアだと同意し、私にそれを託しました。それが2019年1月のことで、2019年3月に開催されるOCPサミットに合わせて、シンポジウムを開催したいということでした。」

五か年計画

未来技術イニシアティブとOCPが未来のテクノロジーをどのように利用するかは、3年から5年以上を視野に入れる必要があります。研究指向のプロジェクトと、業界が直面している問題に対して、それらの機会と潜在的な解決策の両方をもたらす道筋に焦点を当てています。 それよりも短い期間のものは、すでに業界内で開発が進められているものと思われます。

Smithはこうも語っています。「研究やイノベーションの分野では、これは今やっていることではない 、と言われることが多いです。それが問題領域であっても、例えば問題が顕在化しているのは、その問題に対応するソリューションを持っていないからだとか、あるいは機会領域であっても、このようなやり方は考えたことがなかった、というように。世界中のスタートアップや研究者に与えることができるゴールは、実際に取り組むべき問題です。私たちの目的は、Google、Facebook、Microsoft、Alibaba、あるいは小規模デベロッパーなど、今日の産業界で機能している検証済みユースケースをどのように彼らに提供するかということです」。

2021年のシンポジウムでは、サステナビリティとデータセンターの効率化、電力供給と効率化、ハイパフォーマンスとハードウェアアクセラレーション、ネットワーキングの4つのワークフローに焦点が当てられています。2021年のシンポジウムでは、サステイナビリティとデータセンターの効率化、電力供給と効率化、ハイパフォーマンスとハードウェアアクセラレーション、ネットワークの4つのワークフローに焦点を当て、今後はデータセンターが直面する特定の課題に取り組む予定です。スミスは次のように付け加えました。「私たちは、産業界がパートナーとして取り組むことを約束し、これらの問題を単独では解決できない、あるいは解決したとしても膨大な時間とリソースを費やすだけだと認識している、大きくて毛むくじゃらで曖昧なスペースを取り上げています。我々は2021年に非常に具体的な作業負荷やユースケースを伴うコラボレーション分野を見つけ出し、それを研究コミュニティに提供して、『もしあなたがこれらの問題を解決するなら、これらは我々が直面している最大の問題であり、1つの企業だけでなく、複数の企業がこれらの問題に直面している』と言うつもりです」。

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