フィンランドにてAWSが59MWのPPAを締結
Renantisの風力発電所2基の発電量を供給
Amazonは、フィンランドで風力発電を調達するための電力購入契約(PPA)を締結しました。
今週エネルギー会社Renantisは、AmazonがRenantisの2つの陸上風力発電所の完成時に、その電力の法人向けのオフテーカーとなるPPAに署名したと発表しました。
2つの風力発電所(MustalamminmäkiとKoiramäki)は、フィンランド中央部のKarstulaに位置していて、それぞれの発電所は、合計で59MWの発電能力を持ち、年間174GWhの電力を生産する予定です。
年末に稼動すると、その出力はヨーロッパにあるAmazon Web Servicesのデータセンターの電力需要の一部を補うことになります。
RenantisのCEO、Toni Volpeが次のように述べました。「Amazonの持続可能な目標に、当社の再生可能エネルギーで電力を供給することで、Renantisが貢献できたことを誇りに思います。これは企業と電力会社が協力して、ビジネスと持続可能性の両方の目標を達成した素晴らしい例であると思います。当社は、エネルギー生産者とエネルギー購入者の双方にとって長期契約が重要であり、より良い地球への一歩を踏み出すことができるものと深く考えています」
Amazonのエネルギー担当ディレクターであるLindsay McQuadeは、「MustalamminmäkiとKoiramäkiの風力発電所は、まもなくAmazonの気候変動の影響への取り組みと2040年までに炭素ゼロを達成するという公約に貢献することになるでしょう。電力購入契約は、電力網の脱炭素化のための投資を実現する効果的な手段です」と述べています。
これらは、Renantisにとってフィンランドで初めての風力発電所となります。両発電所とも、Nordex N163タービンを5基搭載し、合計29.5MWの電力供給能力を有する予定です。
イタリアに本社を置き、以前はActelios、その後Falck Renewablesとして知られていたFalckグループ所有のRenantisは、陸上および洋上の風力発電所、バイオマス発電所、太陽光発電所、エネルギー貯蔵施設の開発、設計、建設、運営を世界各地で行っています。2002年に設立された同社では、英国、米国、イタリア、スペイン、フランス、ノルウェーで1,420MWの再生可能エネルギーが稼動しています。
Amazonは世界最大の企業によるPPA購入企業であり、2022年には8.3GWの再生可能エネルギーを調達しています。今年初めには、同社の再生可能エネルギーの総ポートフォリオは現在、22カ国における400以上のプロジェクトで20GW以上になっていると発表しています。
2023年、AWSはスペインのGrenergyと、3つの太陽光発電所の出力を供給するための469MWのPPA契約を締結しています。 また、ドイツのIberdrolaの2つの発電所から風力エネルギーを調達するPPAを締結し、ニュージーランドのMercuryと103MWのTuritea South陸上風力発電所の出力の約半分を供給する契約を締結しています。
現在、AWSはフィンランドのリージョンを運用していませんが、ヘルシンキにLocal Zone Edgeの拠点を運営しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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