Digital Realtyがシンガポールで再生可能エネルギー100%を達成

地元で生成されたバイオマスのTuas Powerとの直接小売契約を発表

コロケーションデータセンターの開発・運営会社Digital Realtyは、シンガポール最大級の発電会社Tuas Powerとのオフテイク契約により、シンガポールの事業全体で再生可能エネルギーを100%利用できるようになりました。

Tuas Powerとの直接小売エネルギー契約には、地元で発電されたバイオマスエネルギーと、地域で調達された再生可能エネルギークレジットが組み込まれます。

Tuas Powerの小売事業担当 SVPであるLim Sam Sanは、「Tuas Powerは、Digital Realtyと提携し、この記念すべき節目をサポートできることを喜ばしく思います。また、シンガポールで事業を展開する企業が、より環境に優しい事業へと移行する中で、地元で発電された再生可能エネルギーをより利用しやすくすることを楽しみにしています」と述べました。

さらに、Digital Realtyは2023 年と 2024 年に稼働を開始したデータセンターに、複数の太陽光発電施設を設置しました。

Digital Realtyのマネージング・ディレクター兼アジア太平洋地域責任者のSerene Nahは、 「シンガポールで再生可能エネルギー100%を達成したことは、Digital Realtyにとって重要なマイルストーンであり、アジア太平洋地域における持続可能な慣行への専心 を反映するものです」と述べています。

Digital Realtyは現在、シンガポールで SIN1029A、SIN11(Digital Loyang 1)、SIN12(Digital Loyang 2)を含む 3 つのデータセンターを運営しています。

SIN12 は 2021 年に正式に稼働を開始し、50MWの容量を持つ同社最大のデータセンターです。

Digital Realtyは現在、データセンターポートフォリオの大半を再生可能エネルギーで賄っており、その中には欧州のポートフォリオ全体と北米のコロケーションポートフォリオの100%が含まれています。

同社はまた、複数の長期電力購入契約(PPA)に取り組んでおり、PPAを通じて契約中の再生可能エネルギーは1.5GWを超えています。

昨年5月には、スペインとフランスで134MWの5つのPPAを締結し、フランスでは風力発電の15年契約を2件結んでいます。デベロッパーであるWpdのプロジェクトは、フランスのブルターニュ地方とオー=ド=フランス地方の小規模風力発電所です。

また、オーストラリア、カリフォルニア、ドイツ、テキサスでも契約を結んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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