デジタル・リアルティ、スペイン施設のバックアップ発電機にバイオ燃料を採用

MAD3は、グリーン燃料を採用する同社としてスペイン初の施設となる

デジタル・リアルティは、スペインのエネルギー企業 Repsol 社と提携し、同国内施設のバックアップ用発電機 にバイオ燃料を採用すると発表しました。

同社は、スペイン国内の同社データセンターにおいて、バックアップ用発電機の動力源として使用される化石燃料を、廃棄物から生成されるバイオ燃料に置き換えていくことを計画しています。

同社の「MAD3」は、この代替燃料を採用する最初の施設となります。

「Repsolの再生可能燃料を使用することで、送電網の遮断時における発電機の稼働確認を目的とした年次テストで発生するスコープ 1 排出量を大幅に削減したいと考えている」デジタル・リアル ティ施設マネージャーのCarlos Muñoz氏はこのように述べています。

「北欧では、さまざまな施設でこの種の再生可能燃料の利用は一般的だが、南側の国々ではそうでもない」と同氏はスペインの D+I に対して述べています。

デジタル・リアルティは現在、スペイン国内でデータセンターを3か所運営していますが、いずれもマドリードに置かれています。さらに現在同市内では、4番目の施設が開発中であり、35,000平方メートル(376,700平方フィート)のコロスペースと34MWの容量が提供される予定です。また、バルセロナでも15MW容量のデータセンター「BCN1」の開発が進められており、2024年の運用開始が予定されています。

一方、2019年にオープンした「MAS3」はEmilio Munoz 49に位置し、8,7000平方メートル、5.8MWの電力が提供されています。

RepsolのフリートマネージャーであるJose Luis García氏は次のように述べています。「再生可能燃料はすでに利用可能なオプションであるため、従来のエンジンによるCO2排出を削減するための迅速かつコスト効率の高いソリューションとなる。おそらく最もよく知られている用途は、あらゆる種類の車両に使用される輸送用燃料であるが、停電時に信頼性の高い電力供給を行う必要がある重要設備である発電機にも使用することができる」

多くの企業が、二酸化炭素排出量を削減する方法として、ディーゼル代替燃料に注目しています。英国のKaoや Datum、米国のCompass、ベルギーのLCL、ラトビアのDEACは、バックアップ発電用の燃料として水素化植物油(HVO)の採用を検討中です。

デジタル・リアルティのフランス部門も、パリのラ・クルヌーブにある新設の PAR8 サイトで HVO を採用しました。

デジタル・リアルティは以前、スペインの Acciona Energia 社と 65GWh のエネルギー契約を締結し、また、パレンシアとピコス・デ・エウロパでの 森林整備プロジェクトを支援しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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