韓国ロッテケミカル、38億ドルを投じてリサイクルガスによる水素製造を開始
ロッテケミカル社は、4兆4,000億ウォン(約3800億円)を投資し、2030年までにリサイクルガスで60万トンの水素を生産する予定です。
同社はまたESG(環境・社会・ガバナンス)イニシアチブ「Green Promise 2030」に基づく水素成長ロードマップにより、2030年までに国内の水素需要の30%または1/3を満たし、カーボンニュートラルの目標を達成することを目指しています。
この目標を達成するためにロッテケミカルは、ロッテグループの物流・流通インフラ、水素燃料電池やタービンを適用する工場、充電ステーションや発電所などの大規模な供給ネットワークを活用する予定です。また、水素タンク、二酸化炭素の回収、グリーンアンモニアの熱分解などの技術力の向上にも力を入れていく予定と言われています。
水素の利用に対する関心が、ここ数カ月高まりを見せています。最近では、Keppel Data Centresが、シンガポールのデータセンター向けに液化水素(LH2)を開発・供給するため、業界大手4社とMoU(基本合意書)を締結しています。
Keppelと、Linde Gas Singapore社、日本の川崎重工業と商船三井、オランダのLNGホールディングの4社は、LH2のサプライチェーン構築の可能性を共同で研究します。
ロッテケミカルは2025年までに、天然ガスを原料とし、二酸化炭素を回収・貯蔵する技術を用いた低炭素水素(Blue Hydrogen)を16万トン生産することを目指しています。
同様に、韓国の精油会社Hyundai(現代)オイルバンクは、世界有数の水素供給会社エアープロダクツ&ケミカルズ社と協力して、水素技術とビジネスモデルを開発する予定です。
国内の水素プロジェクトをリードするために、2024年から蔚山で水素燃料電池工場を稼働させ、2025年までに50カ所の液体水素充電スタンドを建設し、2030年までに最大200カ所の既存のガソリンスタンドに水素充電設備を追加する予定です。
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