Digital Realty、コロナ感染者を確認後施設を消毒し稼働を維持
Digital Realtyデータセンター3か所で、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)で陽性と判定された人物の訪問があったという事実を受け、同社は施設の消毒作業を行った模様です。一方、別の感染者がDigitalサイトがある同じ建物に入館したという情報もあったようです。
同社が顧客に向けて送信されたアドバイザリメッセージで、この事件を通知した事実をDCDは確認しました。影響を受けた施設はニューヨークの3施設であり、大きな懸念の的となっているようです。米ニューヨーク州では25,000人の感染者(3/24時点、BBC調べ)と少なくとも210人の死者が確認されており、感染者は「新幹線よりも速く」広がっている、とAndrew Cuomo州知事は述べています。
継続稼働を維持
「3月16日にニューヨーク市内のデータセンター2か所で最後に勤務した人物は、新型コロナウイルス検査で陽性が確認された。その後サイトアドバイザリを3月23日に顧客に向けて送信した。そして60 Hudson Stと32 Avenue of the Americas双方の施設の共有エリアに対し、完全な消毒手順を完了した。」と、Digital RealtyのコミュニケーションディレクターMarc Musgrove氏はDCDに対しコメントしました。
「更に、3月18日にニュージャージー施設でも最後に勤務していた人物が、新型コロナウイルス検査で陽性が確認された。そこで3月23日に顧客に通知を行い、2 Peekay Drive施設のすべての共有エリアに対し、完全な消毒手順を完了した。どちらも、現在は通常の運用に戻り、サイトでローテーションでスタッフを配置するスケジュールが組まれている。」
「更に、111 8th Avenue のビル管理から、Digital Realty以外のフロアへの入館者が検査で陽性反応を示したと知らされた。よって、そこでも弊社は共有エリアの完全な消毒手順を完了した。Covid-19に関連してのサイト停止はまだ報告されていません。」
感染した人物が111 8th Avenueのどの階を訪れたかは明確ではありませんが、Googleが所有する当該 キャリアホテル には、Equinix、Telx、Zayoなどの複数の データセンター が入居しています。詳細を知りたい方は、英文メールでこちらまで匿名でお知らせください。
Digital Realtyは、影響を受ける可能性のあるすべてのサイトは通常運用に戻ったと述べています。同社のウェブサイト上では、Covid-19の清掃プロトコルには24時間の立ち退きが含まれ、その後、すべての共有エリア及び同社が運営するエリアの施設全体を完全に消毒すると記載されています。「Digital Realtyは、必要な場合を除き、顧客にリースした施設ではクリーニングサービスを実施せず、コンピュータールーム内のユーザ機器のクリーニングも行わない。」とサイト上で強調しています。
「CDC(アメリカ疾病予防管理センター)またはその他の市や州当局のガイドラインが顧客スペースの追加清掃を要求した場合、Digital Realtyはリース物件ごとの清掃責任を負わないか、あるいは顧客が清掃を希望する場合、顧客は産業衛生士に直接協力を仰ぎ、作業範囲を決定し、資格のあるクリーニングベンダーに依頼し、プロセス全体を合理化するために必要なクリーニングを完了してもらいます。」
また、ウェブサイト上には、次のようにも記されています。「政府や保健機関からの指示がない限り、施設が完全に閉鎖されることはなく、私たちがクリーニングのために立ち退きを要求した場合でも、施設は完全に閉鎖することはなく、すべてのICカードとカードリーダーは常に「オン」の状態を維持している。」
同社は、ヨーロッパの4か国でデータセンターへの請負業者と顧客の入館を禁止するという抜本的な決定を下したエクイニクスにまだ追従していませんが、訪問を思いとどまらせ、現場の人員を削減しようとしているようです。」
「風邪やインフルエンザのような症状を感じたり、新型コロナウイルスの感染が確認された近親者がいるいかなるベンダー、ビジターもDigital Realtyの施設に入館しないように指示している。」とMusgrove氏は述べています。「我々はすべての顧客、社員、パートナー、及び契約スタッフに対し、適切な社会的距離の維持を積極的に実践し、各個人の衛生状態を高め、現場人員を必要不可欠な人数に減らし、重要な作業だけに限定するように求めている。」
「また、すべてのサイトでは、推奨される社会的距離を維持し、従業員間での感染の可能性を減らすために、段階的な人員配置スケジュールを開始した。」この対策は、Uptime Instituteが最近公開したホワイトペーパーで記された推奨事項と一致しています。
Musgrove氏は、地元当局やセキュリティパートナーから許可される場合、APAC(香港およびシンガポール)のDigital Realtyサイトでも、施設に立ち入るすべての人間に対する熱監視技術を使用しての体温検査を継続する、と述べています。体温が 37.5°Cを超える人物は、施設への立ち入りが拒否されます。
「香港とシンガポール以外のサイトについては、Digital Realty施設への入館を申請するすべての人に対し、口頭による検査を継続する。」
Digital Realtyによると、今後のデータセンタープロジェクトに関し、現状遅延している建設プロジェクトはないとのことです。「プロジェクトを完全に軌道に乗せるために、建設パートナーと緊密に協力している。」とMusgrove氏は言います。今週、Facebook は、インフルエンザの様な症状を示していた請負業者の影響で、アイルランドのデータセンター拡張工事を一時中断しました。
Data Center Dynamics
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