ルネサスの半導体工場が落雷で1週間オフラインに
ルネサスエレクトロニクスの熊本県の川尻工場は、7月5日の台風4号に伴う落雷で送電線が被災し、1週間程度一時停止していましたが、稼働を再開しました。
電圧の低下により、工場内のおよそ90%の機器が停止し、無停電電源装置(UPS)などの対策に追われました。クリーンルームについては、過去10年間のルネサス工場で起きたどの事故よりも長時間の電圧降下であったにもかかわらず、機能を維持しました。
ルネサスは当初、2週間分の製品ロスを予想していましたが、現時点では1週間分しか失われなかったと発表していています。
ルネサスは、不足分を取り戻そうとしていると付け加えています。これは、これまでの想定外のシャットダウンで同社が慣れてきたことでもあります。3月には、マグニチュード7.3の地震で、3つの工場が数日間操業を停止しました。
その前年には、1つの工場が火災に見舞われ、生産が完全に回復するまでに数カ月を要しました。
近年、米国テキサス州の大寒波によるサムスン、NXP、Infineonの工場被災、ASMLでの火災、台湾での停電や干ばつ、気球による停電事故、キオクシアでの不純物混入事故などのブラックスワン現象が半導体業界に影響を及ぼしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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