中国のスーパーコンピューターセンターで火災発生

バックアップ冷却システムで火災、死傷者なし

先週、中国の蘇州スーパーコンピューティングセンターで火災が発生しました。死傷者は報告されていません。

中国EDNが報じた蘇州工業園区と科技発展有限公司の声明によると、火災は10月13日にデータセンターがあるオフィス棟のバックアップ冷却システムから発生し、午前9時半の約30分以内に鎮火したとのことです。死傷者はなく、データセンター自体には影響がなかったといわれています。

蘇州スーパーコンピューティングセンターは、2020年3月に開設され、蘇州工業園区が出資・所有する プロジェクトの総投資額は2億1000万人民元(2900万ドル)です。単精度浮動小数点演算のピークが2657テラフロップ、倍精度浮動小数点演算のピークが1268テラフロップ、ストレージ容量が6.75PBのファーストクラスのスーパーコンピュータの建設を目指しています。

これは高速なマシンですが、スーパーコンピューティングのリーダーには数段及びません。世界最速の公式スーパーコンピュータは1.1エクサフロップの米国フロンティア社のマシンですが、中国は1エクサフロップ以上の性能を持つ2台の秘密マシンを保有しているとされています。蘇州のマシンの性能はその400分の1程度です。

蘇州工業園区 によると、このシステムは他の科学研究機関との共同実験室をホストし、そのスーパーコンピューティング資源と他のセンターの資源を組み合わせ、人工知能、生物医学、ナノテクノロジー、知的製造などの分野で、「蘇州市全体のサービスとサポートになる」ことを目指しています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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