AI競争が激化する中、GoogleがDeepMindとBrainを統合し、Google DeepMindを設立

Googleは、DeepMindの子会社とGoogle ResearchのBrain部門を「Google DeepMind」として統合すると発表しました。

GoogleとAlphabetのCEOであるSundar Pichai氏は、「Googleのコンピューテーショナルリソースを基盤として、このすべての才能を1つの集中したチームにまとめることで、 AI における我々の進歩を著しく加速させる」と述べています。

DeepMindの共同創業者で代表のDemis Hassabis氏が新会社のCEOに就任し、Brainの共同創業者のJeff Dean氏はGoogle ResearchとGoogle DeepMindの両方のチーフサイエンティストに就任する予定です。

「これまで以上に有能で一般的なAIを安全かつ責任を持って構築するには、現代の最も困難な科学的・工学的課題のいくつかを解決することが求められる」とHassabis氏は述べています。「そのためには、より高速で、より強力なコラボレーションと実行力をもって取り組み、最大の効果を達成することに集中するために、意思決定の方法を簡素化する必要がある」

2つのチームは、以前はライバルとみなされ、注目とリソースを奪い合う存在でした。DeepMindは通常、長期的な研究に重点を置いており、Brainはその研究を商業化することをより優先していました。

2021年、GoogleはDeepMindに非営利団体と同じ法的構造を与えるというDeepMindの創設者からの提案を拒否し、チームがより多くの製品をリリースすることをより強く推し進めるようになっています。

「驚異的なBrainチームとDeepMindチームによる研究の進歩は、Deep Reinforcement LearningからTransformersまで、現在のAI産業の基礎の多くを築き、この新しい結合ユニットの一部として我々がこれから行う作業は、世界を変えるブレークスルーの次の波を生み出すでしょう」とHassabis氏は述べています。

しかし、2つのチームは確かに今日の生成AIブームを可能にした技術の多くを開発してきたものの、GoogleはOpenAIのChatGPTの成長とMicrosoftの自社製品への急速な統合に不意を突かれた格好となりました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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