Verizonが光ファイバー推進の一環として、Frontier Communicationsを200億ドルで買収へ
Verizonが、Frontier Communicationsを200億ドルで買収することが明らかになりました。
The Wall Street Journal紙は、同通信事業者がこの買収を認めていることを報じました。
この買収は、Verizonのファイバーネットワークを強化し、ライバルの電話会社AT&Tに対抗できるようになることを目的としています。
契約に基づき、VerizonはFrontier Communicationsを1株当たり現金38.50ドルで買収する予定です。
Verizonはこの買収により、AIやIoTなどのデジタル革新を含むインテリジェントエッジネットワークも拡大するようです。
Frontier Communicationsは、25州、約720万か所にブロードバンド接続を提供し、220万人のファイバー顧客を持ちます。
現在、VerizonはFiosを通じて光ファイバーサービスを提供しています。同社は、全米で約1,800万か所に光ファイバー接続を提供しています。
Verizon会長兼CEOのHans Vestbergは、次のように述べました。「接続性は、我々の生活や仕事のほぼ全てにおいて不可欠なものであり、Verizonほど優れたサービスを提供する会社はありません。Verizonはより多くの選択肢、柔軟性、価値を提供し、選ばれるプロバイダーとしての地位を強化するため、顧客に最高の製品とネットワーク体験を提供する方法を常に模索しています。」
「Frontier Communicationsの買収は戦略的に適しています。この買収は、Verizonの20年にわたる光ファイバーの最前線におけるリーダーシップの上に築かれるものであり、全米のより多くの市場で競争力を高め、統合された光ファイバーネットワークを通じてより多くの顧客にプレミアムなサービスを提供する能力を強化する機会となります。」
VerizonとFrontier Communicationsを合わせると、31の州とワシントンD.C.で約1,000万人のファイバー顧客がおり、2,500万以上の宅内をファイバーネットワークが通過しています。
Frontier Communicationsは、2010年にVerizonの地方固定回線資産を68億ドルで買収し、14州をカバーしました。2015年にはカリフォルニア、フロリダ、テキサスの事業を105億ドルで買収しました。
ライバルの電話会社AT&Tは、米国で約830万人のファイバー顧客を抱えており、Verizonと同様、近年ファイバーサービスの拡大を図っています。
昨年5月、AT&Tと投資運用会社のBlackRockは、全米のインターネットサービスプロバイダーや企業に光ファイバーブロードバンドサービスを提供する合弁会社、Gigapower LLCを設立しました。
最近では、T-Mobileが4月にEQTインフラとのジョイント・ベンチャー(JV)の一環としてLumos Networksを買収したのを皮切りに、独自のファイバー事業への野心を打ち出しています。続いて7月には、投資会社KKRとJVを設立し、光ファイバーインターネットサービスプロバイダーのMetronetを買収することで合意しました。この合意の一環として、T-MobileとKKRは、Metronetのブロードバンドインフラ、ファイバー事業、既存顧客を買収します。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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