
ソフトバンクが北海道でデータセンターキャンパスに着工
キャンパスは将来的に合計1GWに達する可能性
ソフトバンクが、北海道苫小牧市で新しいデータセンターの建設に着工しました。
日本経済新聞などのメディアは、ソフトバンクが今週、苫小牧で大規模なデータセンターの建設に着手したと報じています。
北海道データセンターの計画は、子会社のIDCフロンティアとともに2023年11月に初めて発表されました。費用の最大半分は経済産業省の補助金で賄われます。
4億5,580万ドル、70万平方メートルのプロジェクトの第一段階は、2026年に最初の50MWで開始され、300MW以上に拡大する計画です。最大8棟のビルが開発される予定で、同社は、将来的には合計1GWに達する可能性を示唆しています。
このデータセンターは、社内の生成AI開発やその他のAI関連プロジェクトに利用されるだけでなく、大学や研究機関、企業にも幅広く提供される予定です。
ソフトバンクの宮川潤一CEOは、「最先端のAIをここで開発します。新しい北海道が誕生したと思っていただけるよう努力します。」と報道陣に語り、また、「最大1GWまで対応できる土地を確保している」と付け加えました。
苫小牧市の金澤俊市長は、「このデータセンターの建設は、苫小牧市の発展に不可欠なものです。地方自治体として、このプロジェクトを全面的に支援していきます。」と述べています。
1986年に設立され、2005年にソフトバンクに買収されたIDCフロンティアは、首都圏(府中、有明、日本橋、横浜)、東北(白河)、関西(吹田)、九州(北九州)でデータセンターを運営しています。
またソフトバンクは、シャープから買収した液晶工場の跡地に150MWのデータセンターを開発する予定です。KDDIも大阪の堺地区にあるこの敷地の一部で、独自の施設を開発しています。
OpenAIとソフトバンクは、OpenAIが今年1月に発表したStargateプロジェクトの主要投資家です。両社はこのプロジェクトに190億ドルの出資を表明しており、今後4年間で米国内のAIインフラに5,000億ドルが投資される見込みで、そのうち1,000億ドルは 「直ちに 」展開される予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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