
Meta、Pembina、Kineticorが、カナダのデータセンターで協業
現時点で未確認の報道
ソーシャルメディア企業Metaが、カナダで大規模な天然ガス発電を電力源とするデータセンターの建設を検討している可能性があります。
The Logicによると、Metaとエネルギーインフラ企業であるPembina Pipeline、Kineticorは、カナダ・エドモントン近郊のデータセンター建設で合意間近のようです。
匿名の情報筋が同メディアに対して語ったところによると、PembinaとKineticorが天然ガス発電による電力供給を担当し、データセンター企業Beacon AIも何らかの形で関与するとのことです。3社ともカナダに本社を置く企業です。
データセンターの規模、容量、開発のタイムラインに関する詳細は報じられていません。
施設はエドモントンの北東、Alberta工業地帯(約14万エーカーの工業地域で、様々なエネルギープロジェクトに携わる企業が集積する立地)に建設される予定のようです。
Meta、Pembina、Kineticor、Beacon AI、および当局はいずれもこれらの報道を公式に確認しておらず、DCDはコメントを求めています。
PembinaとKineticorは3月、ハートランドに1.8GWの天然ガス発電所を開発する合弁事業を設立し、2029年までに稼働開始を見込んでいます。当時、両社は「プロジェクトの商業的基盤を確立するため、データセンター顧客と活発な協議中」と表明していました。
ベンチャーキャピタルのNadia Partnersは年明けに、Beacon AICenters(別名Beacon Data Centers)を立ち上げました。2027年の稼働開始を目標とする同社のGW級ポートフォリオには、アルバータ州チェスターミア、ハイリバー、アチソン、スタージョン郡、ラングドン、ボーモント近郊のデータセンターが含まれます。
アルバータ州はカナダ最大の天然ガス生産地です。豊富なエネルギー資源により、同州は国内有数のデータセンター拠点へと変貌し、実業家Kevin O’Learyが提案する「ワンダーバレー」キャンパス(完成時5.5GWの電力供給を計画)など多様なプロジェクトを誘致しています。
この成長に伴い、エネルギー需要の急増に対する懸念も生じています。
2023年末、Danielle Smith州首相は「アルバータ州に進出するデータセンターは発電会社と提携し『自前の電力・自前の発電設備』を用意すべき」と表明しました。今年6月には、州送電網運営機関「アルバータ電力システムオペレーター」が暫定計画を発表し、2028年までに最大1.2GWの大規模負荷プロジェクト接続を可能とする方針を示しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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