
イーロン・マスク、SpaceXの宇宙データセンター計画を発表
時期や規模は不明
SpaceXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、宇宙にデータセンターを設置する計画を明らかにしました。
マスク氏は、同社の次世代V3スターリンク衛星を拡張することで、将来的なデータセンターの基盤として活用できる可能性を示唆しました。
宇宙データセンター建設のための自律的な組み立てに関する記事に対して、マスク氏はXで次のように述べています。「高速レーザーリンクを備えたスターリンク V3 衛星を単にスケールアップすれば、うまくいくだろう。SpaceX はこれを実現するつもりだ」
より大型の V3 衛星は、ギガビットクラスのインターネット速度を提供するように設計されているものの、打ち上げには SpaceX のまだ試作段階にある新型ロケット「Starship」が必要となります。Starship 1 機につき数十基の衛星が打ち上げられる予定で、同社は 2026 年初頭の打ち上げ開始を楽観的に目標と掲げています。
V3の「スケールアップ」が具体的に何を意味し、いつデータセンター化されるのかはまだはっきりしてません。
宇宙に送れるソーラー容量についてより広く語ったマスク氏はこう述べています。「方程式の他の部分を解決できれば、Starshipは4~5年以内に高軌道へ年間100GWを供給できるだろう」
月面基地で太陽光発電の AI 衛星を現地生産し、マスドライバー(=惑星の衛星軌道上や衛星の周回軌道上に物資を大量かつ効率良く輸送するための装置・設備・施設)で脱出速度まで加速すれば、年間 100TW の発電が可能だ」
マスク氏は、壮大な約束をして、その実現を何年も遅らせてきたという過去があることを忘れてはなりません。時には、発売時に製品が大幅にスケールダウンされたり、発売されないこともあります。
マスク氏の今回の発言は、億万長者でありロケットオーナーのジェフ・ベゾスやエリック・シュミットによる同様の発言に追従するものです。
Amazon の創設者であり Blue Origin のオーナーであるベゾス氏は先月、10 年以上後には宇宙にギガワット級のデータセンターが建設さ れるだろうと述べ、一方、元 Google CEO のエリック・シュミットも今年、軌道上にデータセンターを設置するためにロケット会社 Relativity Space を買収したと発表しています。
現在、Axiom Space、Starcloud(旧 Lumen Orbit)、NTT、Ramon.Space、Sophia Space など、多くの企業が宇宙にデータセンターを展開する計画を立てています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。


















							
							







							
							
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