
Equinix、シンガポールでTEPCOと10MWのバーチャルPPAを締結
契約期間は20年間
Equinixは、シンガポールにおいて東京電力ホールディングス(TEPCO)と20年間・10MWのバーチャル電力購入契約(vPPA)を締結しました。
この契約の条件に基づき、Equinixは最大10MWの容量を持つ屋上ソーラー発電設備のポートフォリオから電力をオフテイクします。これらの設備は、TEPCOとESRグループが設立した特別目的会社(SPV)が保有・運営するもので、今回の契約はTEPCOにとって日本国外での初めての案件となります。
フィジカルPPAとは異なり、バーチャルPPAは電力の物理的な受け渡しを伴わず、固定価格と価格指数に基づく変動価格との差額を精算することで、発電事業者が需要家に電力供給の価値を提供するスキームです。
この方式は電力調達における柔軟性を高める一方、批評家は、再生可能エネルギーが送電網に電力を流す場所と需要家の電力価格が決まる場所との地理的な違いによって、価格差が発生しやすくヘッジ効果が損なわれ、財務リスクが増大すると指摘しています。
Equinixはシンガポールで5か所のIBX(InternationalBusinessExchange)データセンターを運営しており、2024年11月には第6拠点目となる20MW施設の建設を開始しました。この施設は2027年第1四半期に稼働予定です。
同社はこれまでにもシンガポールで2件のPPAを締結しています。昨年12月にはSembcorpと58.5MWのソーラーPPAを結び、2029年から電力供給が開始される予定です。その前の昨年4月には、SembcorpPowerが最大75MWの太陽光発電設備と30MWのガス発電設備からEquinixへ電力を供給するという18年間の契約を締結しています。
さらに昨年、Equinixはシンガポール国立大学(NUS)と提携し、SG6施設内にデータセンター分野のサステナブル技術を研究する共同イノベーション施設を設立しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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