AWSが香港にクラウドリージョンを開設

クラウドの巨人、Googleが二の足を踏む地域に参入

Amazon Web Services(AWS)は、2018年に香港でクラウド地域を開く予定です-ライバルのGoogleが後退に続いての参入になります。
この新しい地域は、香港の新規事業だけでなく、そこに存在感を出そうとしている既存顧客を対象としていると、Amazonは述べます。また、データをローカルに保存する必要がある地方公共団体および民間組織にも役立つでしょう。

アジアの拡大

「香港地域は、AWSアジア太平洋地域に開設される第8番目のクラウド地域になります。これはシンガポール、東京、シドニー、北京、ソウルやムンバイの既存6地域に新たに加わるもので、これに中国、寧夏市がこの数か月のうちに追加開設されることになっています」と、AmazonのJ.バー氏がブログの中で今回の参入について述べました。「これらの地域は合計で、合計19の可用性ゾーン(AZ)を顧客に提供するので、障害に非常に強いアプリケーションを設計することができます」

AWSは、2016年にカナダ、インド、韓国、英国(ロンドン)、米国(オハイオ)で新しいAWSクラウド地域を開設し、フランス(パリ)、中国(寧夏)、スウェーデン(ストックホルム)にも開設すると発表しました。これにより、全世界16地域に合計43の可用性ゾーンが提供され、もう3つの地域がまもなく開設されます。

バー氏は次のように述べています。「香港は次のターゲットです。サービス志向の経済活動だけでなく、イノベーションもトップクラスでビジネスもやりやすい、世界トップクラスのファイナンシャルセンターだからです。我々は新規顧客および既存顧客にサービスを提供することだけでなく、アジア太平洋地域のパートナーと協力してビジネスすることを楽しみにしています。もちろん、新しく開設される地域は、香港でデータを処理して保存したい既存のAWS顧客にも開かれます。政府機関、教育機関、香港の非営利団体などの公共機関は、この地域を使用して機密データをローカルに保管することができるようになります」

AWSとは対照的に、Googleは遅れを取り戻すための巻き返しにかかっています。Googleは、先週シンガポールでクラウド地域を開設し、この結果、アジアのクラウド地域は3地域になりました。Googleは2011年に香港でデータセンター事業に参入しましたが、のちにこれを断念したことで恥をかきましたが、十分な土地を確保することが困難であると言及していました。

-Data Center Dynamics
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