
BlackRock、アラディン投資基盤をMicrosoft Azureに移行
世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)がいよいよマイクロソフトのクラウドに移行するようです。
ブラックロックは、UBS、モーガンスタンレー、HSBCなどのウェルスマネージャー や、自身も利用する「 アラディン (Aladdin)」と呼ばれる投資・リスク管理システムを、Azure基盤への移行を予定しています。
同社は約7.43兆ドル(およそ800兆円)の資産を管理していますが、 アラディン は18兆ドル(およそ1,950兆円)以上を管理しています。これは全世界の資産の約6%になります。
巨大クラウド受注
「アラディンの利用ユーザ、そしてプロバイダーとして、今回の決定は、継続的なイノベーションとスケーラブルな運用ソリューションを目指すBlackRockの継続的な取り組みを示している。」とブラックロックのCOOであるRob Goldstein氏は述べています。
「Microsoft Azureのクラウドプラットフォームに導入されるアラディン・インフラストラクチャは、ブラックロックの能力を強化し、アラディンの利用顧客にとって最良の成果をもたらすだろう。」
同社は以前から、独自のインフラ施設でアラディンを運用しており、2014年にはニューヨークのデータセンターに対し 8,000万ドル(約86億円)を費やしていました。
マイクロソフトのワールドワイドコマーシャルビジネス部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるJudson Althoff氏は、「アラディンをクラウドに導入することで、マイクロソフトは、BlackRockのユーザ・エクスペリエンスのさらなる向上をサポートすると同時に、金融サービス業界における継続的なイノベーションをもたらしていく。」と述べています。

「我々はともに、クラウド上で最も重要なワークロードを走らせる金融サービス顧客とのエコシステムを強化していく。」
Data Center Dynamics
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